「先んずれば人を制す」
この言葉は、どんなことにも当てはまる古今東西通じる成功法則です。
何も抜け駆けするとか出し抜くといったことではありません。何ごとも早め早めにやっていれば、自ずと人より先に行動するようになるものです。
人より先に行うのであれば、生活全般、仕事全般において、それが徹底されていなければなりません。いつでもどこでもどんなときでも、人よりもちょっとでも早く行動していきます。
常に早め早めに行動しているから、先んずれば人を制することが可能になります。ここまで理解し、なおかつ実践している人はそれほど多くありません。
ふだんやっていないにもかかわらず、ある特定のことだけに早めに取り組もうとしても、ムリがありすぎます。
ふだんから早めに動いていない人、特に何ごともあと回しにしがちな人がいざ何か1つのことに人より先に取り組もうとすると、フライングになりがちです。スポーツなら、その時点で失格になります。
それは、気が急いてしまっているから……。「人より先に行こう」という一種の焦りが高じてしまって、珍しく早く行動したことすべてを台なしにしてしまいます。日ごろから早めに動いているから、人を制することができます。
ここまで言っておいてなんですが、いつも早めに動いていれば、必ず成功するわけでもありません。言えるのは、功を奏することが多いということだけ。
早めに動いて失敗することは、もちろんあります。もし失敗しても、「やってソンした」と思うことなく、早めにリカバリーや軌道修正をすれば、道も開けます。その取り組みがうまくいけば、失敗を挽回するどころか、成功に導くことも可能です。
結局のところ、うまくいっても、反対にうまくいかなくても、早めに動いたほうが得るものがたくさんあります。「急ぐことないよ」「まだ時間がある」と思っているようでは後手に回ります。
先んじて制さなければならない人とは、実は「自分自身」です。なぜなら自分自身の「もっと早く動こう」「早めにやったほうがいいのは分かるけど、急ぐこともないよ」という、相反する両方の気持ちをコントロールする」のが難しいから。
先んずれば自分自身を制すから、ものごとがうまくいくようになります。