2020.9.23.

「持ちつ持たれつ」でうまくいく、、、

「困ったときはお互いさま」で何かを融通し合ったり助け合ったりしていくほうが、自分はもちろんのこと相手もうまくいきます。それが、「持ちつ持たれつ」です。
 お互いを活かす。お互いがうまくいく――。英語で言うところの「ギブ・アンド・テイク」です。
持ちつ持たれつは、「バランス」で成り立っています。その最適配分はと言うと、相手にプラスが多くなるようにすること。
ただし、相手には「自分のほうがプラスになっている」と気づかせないようにします。
もし相手が「自分のほうがトクをしすぎている」と感じてしまったら、引け目を感じてしまって、関係が破綻せざるを得ません。
何か困ったことがあっても、「これ以上は迷惑をかけられない」と、相手があなたに頼ろうとしなくなります。
ほかの人が「持ちつ持たれつ」で、助けてくれればいいですが、必ずしもそうできる人ばかりでもありません。
誰にもなんとかしてもらえず、「どうにもならなくなってしまった」というケースは意外に多くあるものです。
 自分にとって大切な人がそういう悲しいことにならないようにするためには、ふだんからあなた自身が「助けてもらえる」ようにしておきます。と言っても、あなた自身が何か困った事態を引き起こすことは無用。
 自分でなんとかできることにもかかわらず、相手に「ちょっと困ったことがありましてね」と、さりげなく相談して、助けてもらうようにします。
相手は意気に感じて、「私がなんとかしますよ」と、あなたを助けてくれます。
 これは、借りをつくっておくこと。あなたにとっては小さな借りですが、相手にとっては「役に立った」という実感を得るし、立派な「貸し」になります。
 そうした小さな借りをいくつかつくっておいて、相手が本当に困ったときこそ、あなたの出番です。あなたが助ければ、相手にとってはプラスマイナスゼロ。
実際は相手にとって大きなプラスになっていたとしても、そんなことはどうでもいいことです。相手に「プラスマイナスゼロ」と感じさせるほうが大事です。
こうして相手にプラスになる「持ちつ持たれつ」が、長続きします。それは、あなたにとって決してマイナスではないはずです。
相手は、あなたにとって大切な人なのですから……。その人を失うことに比べたら、自分のマイナスなどささいなことです。