高い/低い。大きい/小さい。明るい/暗い。力強い/か弱い。軽薄/重厚……。
なんのことかと言うと、「声」です。
声は1人1人異なりますが、そのときどきでまるで別人のように「変える」こともできます。なかには、無意識に声を使い分けている人もいるかもしれません。
たとえば、人に何かを頼むときに「お願いしま~す」と甘ったるい声でささやく人がいますが、それはそういう言い方をすれば相手が断りにくいと分かっているからしているにすぎません。
相手がその声の主に好意を持っていれば、なおさら。
こういうタイプは、逆に頼まれごとをされたときには、「興味がありません!」とか「ムリです!」とキッパリ強く言い切ります。相手に取りつく島を与えない、断定的ではねつけるような言い方をします。
ここまで使い分けられれば、プロの声優顔負けです。すでに明らかなように、声にはその人の「本音」が表れています。
表情や態度よりも声には、その人の考えや目的などがハッキリ出ます。これは間違いなく言えることですが、多くの人は声音を使い分けることはできても、そこに本音が出ているとまでは気づいていません。
甘い声で人に頼みごとをする人は、相手を軽く見ています。それは言っている本人が調子に乗っている証拠でもあります。「この私が下手に出ているんだから、断るなんてしないよね」という思い上がった気持ちもその声には含まれています。
相手もそのドス黒い本音を感じて怖気づいてしまうから、「断る」という選択をできずにいます。断ると、あとで不都合なことが起こるかもしれないから……。
逆に、この猫なで声をするタイプが「お願いします!」と短く高い声で何かを頼むとすれば、切羽詰まっている証拠です。誰かに引き受けてもらわなければどうにもならないところにまで追い詰められているので、甘い声など出る余地もナシ。
そのすがるような声には、「助けてください!」という切実さが出ています。その人の苦しい胸の内が、声にハッキリ表れてしまうということ。
声には、その人の本音が、ストレートに出ます。そのことを知っているのは声優を別にすれば、それほど多くはありません。周りの人の声には、隠していた本音がハッキリ出ています。もちろん、あなたの声にも本音がしっかり乗っかっています。
(朝の独り言⭐️)
今日は、田町と渋谷のTSUTAYA イベントでした。渋谷TSUTAYAは、新しくとても綺麗なラウンジで満席でしたので、ついつい熱が入りエネルギー全開で話しました。長倉さんやTSUTAYAさんのサポートもあり、とても充実した時間でした。やはり、リアルに人に会えるのは、嬉しいです。