「若いころはこんなもんじゃなかった」「あのころは徹夜してでも頑張った」……
世の中には、こんなふうに昔を懐かしがる人もいます。どこか「過去の栄光」にすがっているようなところがあるので、同情する気にも、また親近感を覚えることもありません。
間違いなく言えるのは、この人にとって「過去の自分」がすべてであること。どこかに「あのころの自分に戻りたい」という気持ちがあって、今の自分はその抜け殻であることを図らずも露呈してしまっています。
今の自分が過去の自分の抜け殻になっているような人は想像以上に多くて、年配者に限らず、比較的若い人にも見られます。今の自分が過去の自分を超えることがないので、まったく成長していないということ。そのままでは、さらに劣化する一方です。
「将来は独立してバリバリ稼ぐよ」「何年かしたらタワーマンションに住んでいるよ」……
こんなふうに未来のことをすでに決定事項のように話す人もいます。「未来の栄光」を語ると気分がよくなるのか、話がドンドン大きくなって、妄想の類になることもあります。真面目に聞いていると、辟易してしまうほどです。
確実に言えるのは、この人にとっては「未来の自分」がすべてであること。「こうなりたい」という気持ちは強くても、その割には今の自分が頑張っているようには見えません。
今の自分がそのまま「思い描いた未来の自分どおりになる」と信じ込んでいる人はけっこう多くて、特に若い人に顕著です。当たり前ですが、今の自分がよほど成長しないと、思い描いていることは何1つ実現しません。このままでは、ますます劣化していきます。
過去の自分や、まだなってもいない未来の自分がどんなに素晴らしいものだとしても、人生を充実させられるのは、「今の自分」です。今の自分が頑張って成長していく以外に、人生を切り開く方法はありません。
過去の自分も未来の自分も、蜃気楼。どちらかを美化するのは、今の自分が頑張っていない証拠。今の自分がちっとも成長しないから、過去の自分や未来の自分にいつまでもすがることになっていきます。
今の自分が頑張って成長していれば、過去の自分を認めることはあっても、過度に賞賛はしません。同時に、未来の自分を必要以上に脚色することもなくなります。
人生を充実させるのは、いつどんなときでも「今の自分」です。今の自分を活かしていくことで、充実した人生を切り開くことができます。
(朝の独り言⭐️)
今日は、お昼に財界誌の取材と撮影でした。一年に一度、もう15年以上のお付き合いになりますが、ずっと財界誌の取材を受け続けられていることに感謝しています。その後はセミナーでしたが、どちらもエネルギーを使いますから 今夜は爆睡出来そうです。
来週は、東京歯科大学での仕事やクリスマスパーティーもありますので、体調をベストに頑張りたく思います。