「これはやる必要があるのかな。やらなくてもいいような気がするけど……」
日常業務には、やってもやらなくてもいいような、境界があいまいなものがたくさんあります。なんとなく惰性で続けているもののほとんどが、該当します。
あいまいなものは、やる/やらないをハッキリさせるべきです。疑問を感じながらやっても、身が入りません。
「やる/やらない」の基準は、ただ1つ。それは、顧客のためになること。
当たり前ですが、「儲かる/儲からない」「ラク/面倒」「好き/嫌い」などは、基準にはなり得ません。
顧客のためになるなら、引き続きやる。顧客のためにならないなら、やめてしまう。
これだけでやってもやらなくてもいいような業務の白黒はハッキリつきます。「やらなくてもいいのに……」と疑問に感じながらやっていたことをやらずに済みます。負担も減って、日常業務が、かなり効率化されます。
もっとも、これで「終わり」ではありません。むしろ「始まり」と言っても、いいくらいです。
こうした日常業務の見直しは、定期的に行います。年度末や年末、期末など、時期を決めてやっていきます。その理由は、2つ。
1つが、定期的にやらないと、やってもやらなくてもいいような、日常業務が増えてしまうから。仕事、特に日常業務は増えることはあっても、減ることはまずありません。
定期的に見直さなければ、増えていく一方。あえて見直しの時間をつくらなければ、減らすこともできなくなります。
もう1つは、本当に顧客のためになる業務が分かること。「顧客のためになる/ならない」を判断するのは、仕事をしている当人です。顧客に対して、「これはためになっていますか?」「これはためになっていませんね?」と聞いたわけではありません。
「ためになる」と思って残した業務も、不要の可能性があります。逆に、「ためにならない」と思ってやめてしまった業務が、必要だったこともあり得ます。それも定期的に見直しをするから分かること。
ふだんやる仕事だからこそ、見直しをしなければなりません(たまにしかやらない仕事はその都度、見直すものです)。
定期的に見直すことで、「やらなくてもいいかも……」という疑問もなくなるし、残すと決めた業務は意義を感じながらできるようになります。定期的に見直すことで、「やらなくてもいいかも……」という疑問もなくなるし、残すと決めた業務は意義を感じながらできるようになります。
(朝の独り言☆)
「正しいお金の使い方」の本では、健康、仕事、好奇心、気づかい、社会貢献 にお金を使うことの大切さを書いています。その中で、好奇心、人生の体験をいかにするかが 人間としての深み、価値になると考えています。講演会などで話をする時、本を書く時もそうですが、体験から伝えることに価値がありますので。このことに気づくのに意外と時間がかかりました。初めは知識ですが、最後は体験に勝ることはありません。どんな状況でも一番は、見て、触れて、聴いて、感じて、なのです。