実績のある人と、実績のない人……。どちらかを仕事の仲間として加えるとしたら、ほとんどの人が前者を選びます。あなたも、そうするに違いありません。
実績のある人を選べば、安心して仕事を任せることが可能です。早々に結果を出してくれるかもしれません。「選んでよかった!」と思うことが何回もありそうです。
実績のない人を選んだ場合、ときに仕事を任せることに躊躇してしまいます。仕事を1から手取り足取り教えることを余儀なくされれば、早々に結果が出ることはまずないので、「選んでよかったのかな?」と思うこともなきにしもあらず。
こう言うと、実績のある人を選ぶことは正しいように見えますが、そうとも言い切れません。なぜかと言うと、実績のある人は、往々にして仕事を選ぶから。
自分の実績になることはやる。自分の実績にならないことはやろうとしない……。
選り好みするのも、実績のある人です。それは、実績を積み重ねてきた要因。また実績があるから、仕事を選り好みできるという側面もあります。
もし実績のある人を仕事の仲間として選んだ場合、選り好みされたり、誰にでもできそうなことは露骨にイヤがられたりすることも出てきます。
実績があるだけに周りからは「腫れ物」扱いされて、連携をとりにくくなることも起こります。そのことを知らずにいる人は、少なくありません。
一方、実績のない人をあえて選んだ場合、結果は二の次。求めたら、酷です。
ただし、本人が何より結果を出すこと、実績を積み重ねることを望んでいるので、仕事の選り好みをしません。
なんでもやろうとするし、ハードワークも拒否しません。周りとの連携も積極的にこなします。
こうして仕事に取り組んでいると、次第に結果を出せるようになります。
そのままハードワークをこなしていると、ドンドン結果を出していって、いつの間にか実績が積み重ねていきます。気がつけば、実績のある人に変身しています。
実績は「ない」より「ある」ほうがいいに決まっていますが、それだけを基準にすると、思わぬ落とし穴に陥ります。仕事の仲間として選ぶなら、実績だけを重視するのは危険です。
一緒に仕事をするからこそ、多面的に見ていって、「この人!」と思う人物を選ぶべきです。その人に実績がなかったとしても、「選ばないでいい理由」にはなりません。
(朝の独り言⭐️)
来月から中村天風先生の本作りが始まります。毎日、時間がなくても短時間で読め、一日中上機嫌でいられる本にしたいと考えています。
著者として、中村天風先生の考えを 出来るだけ分かりやすい解説にしたいと思います。楽しみにしていてください。