事業が撤退に追い込まれる。クライアントから取引中止を通告される。リストラの憂き目に遭う……。
人生には、このように「危機」と呼ばれる局面が何度か訪れます。それは、誰でも同じ。もしかしたら、今まさに危機に直面している人もいるかもしれません。
危機は、起こしてはならないもの。多くの人が、そう思っています。また回避するための、あらゆる行動をしています。
それにもかかわらず、危機は起きてしまいます。その場合は、避けることができなかったということ。起きてしまった以上は、さらにひどい状態にならないように、一刻も早くその状態を乗り切るしかありません。
そんな危機にも、いい点が1つだけあります。それは、「人を強くする」こと。なんとか乗り切ったときには、それまでよりもはるかに強くなっています。
乗り切る前とあとでは、まるで別人のように大きく変化しています。その変化は、自他ともに認めるものです。
ただし、強くなるためには、条件をクリアしなければなりません。それは、自ら主体的かつ積極的に乗り切ろうとすること。言葉を換えれば、逃げずに立ち向かうこと。
危機が起きたとき、立ち向かわずに逃げてしまう人もいます。いろいろな事情があるので、そういう人を全面的に非難するつもりはないですが、これだけは言えます。逃げたら、強くはなれない……。
危機が終わるまで逃げることは、おそらく可能です。そこには運任せの側面があって、1度はうまくいっても次もそうなる保証はゼロ。少しも強くなっていないのですから、ある意味では、当たり前です。
反対に、立ち向かって乗り切ったとしても、無傷で終わる保証もゼロ。「保証がない」のは似ていますが、こちらは確実に強くなれます。次に危機が訪れたときも、乗り切る可能性が大です。それは、危機に逃げずに立ち向かったから……。
訪れてほしくはないですが、危機には逃げずに立ち向かっていくしかありません。それは、目の前だけでなく、次に訪れる危機を乗り切るためでもあります。
好むと好まざるとにかかわらず、危機は、人を強くします。主体的かつ積極的に乗り切ろうとしたときという条件つきではありますが……。
(朝の独り言☆)
今日は、朝から夜まで分刻みで人と会います。それぞれが違う分野の人ですので、お会いして話すことで凄く勉強にもなります。色々な仕事をして思うことですが、基盤となる仕事を自信が持てるよう高いレベルまで努力することが大切ですが、同時に他の仕事をすることで 色々な物の見方や考え方が身につき、そのことで本業の仕事をさらに価値ある世界にすることが出来るように思います。人生全てにおいてですが、「井の中の蛙大海を知らず」にならないことが大切です。