どんなことにも、「胸突き八丁」というものがあります。これに差しかかると、いよいよゴールが目前に迫った証拠です。
当たり前ですが、近づいたと言っても決してゴールしたわけではありません。ゴールはまだ先であり、むしろここからが始まりです。
こう言うと、「目前なのに始まりなのですか?」と悲鳴を上げる人もいそうです。とは言え、ゴールが近いのですから、そんなに悲観的にならないでほしいのです。
「始まりなのか、ゴール目前なのか。一体、どっちなんですか?」
今度はキレて詰問する人が、たくさんいそうです。少し混乱しているようなので、説明します。胸突き八丁は、あくまでも入口。ただし、それはゴールの入口。
別にスタートに戻ったわけではなく、できるかどうか、あるいはうまくいくかどうかを決める「勝負どころ」に来たということ。言い換えれば、勝負を決める入口――。
ゴールが目前なのは間違いないですが、本当のそれはもう少し先。距離にすればわずかですが、ここから先は実はけっこう厳しいです。
何より疲労が蓄積しています。ゴールするためにムリもしてきたし、ガマンも強いられてきました。そういう状態にあるから、「ゴールが近づいた」と分かると、かなり危険です。なぜなら気が抜けやすいから。
「もう少しだ」と、安心しきった状態になると、力が出せなくなります。疲れているから、「力をあまり出したくない」が、本音かもしれません。せっかく胸突き八丁まで来たのに、これでは元の黙阿弥。
「ゴールの入口」だと思うのは、こういう残念な結果に終わらないためです。気を引き締めたほうがいいから、あとわずかなのに、あえて入口だと自らを思い込ませます。
疲れて気が抜けやすいから、最後にムチを入れます。それは、一種の苦肉の策。実は、胸突き八丁から実際にゴールまでたどり着けるのは、このように「ゴールの入口」だととらえた人です。
最後にもうひと踏ん張りが必要だから、「ゴールの入口」と、とらえ直します。そうとらえなければ、最後までもたないと分かっているから……。
胸突き八丁で気が抜けたら、ゴールできなくなります。勝負を決める入口で、残念な結果に終わることもあり得ます。
(朝の独り言☆)
最近は、祭日が多いですね。個人的には嬉しいことですが、経営者的には微妙です(笑) そう言いながらも5月のいのうえ歯科医院は、大型連休にしました。
特に予定は無いのですが、スタッフのことを考えた時 少しでもどこか行けるような時間も大切と思いました。仕事は大切ですが、色々な経験や楽しみは、人としての豊かさとなり、仕事へのエネルギーにつながります。追い込む人生も時には必要ですが、ぼちぼちも大切と思います。