カンタンなことは、ササッとやってしまう……。趣味のように味わい楽しみながらするものなら別ですが、多くの人は、カンタンなことはなるべく早くかたづけようとします。なぜなら必要以上の時間をかけたくないから……。
その処理の仕方は、大きく言って2つに分けられます。1つが、片手間、あるいはテキトーにやる。もう1つが、全力でやる。
たとえば、5分で終わるカンタンなことがあるとします。前者はパパっとかたづけて3分で済ませて、後者は全力でやったとしても4分はかかってしまいます。
かかった時間だけを見ると、片手間やテキトーにやったほうが断然いいように見えます。このタイプは、全力でやっているにもかかわらず自分たちより遅くなっている人たち(=後者)を見て、「要領が悪い」「効率がよくない」と嘲笑しています。
それでは、1分も余計に時間をかけてやった人たちは要領が悪く、効率がよくないのかと言うと、そんなことはありません。むしろこちらのほうが要領もいいし、効率的に処理しています。そのことに片手間やテキトーにやった人たちは、気づきません。
どんなにカンタンなことでも、5分かけてやることを片手間やテキトーにやって3分で終わらせたとしたら、ヌケやモレがあるに決まっています。第三者がその仕上がりをチェックしたら、そのヌケやモレが発覚してやり直しをせざるを得なくなります。
2回目はさすがに片手間やテキトーにやるわけにはいかないので、5分かけて終わらせます。トータルすると、8分。5分で終わるカンタンなことなのに8分かけて終わらせたのですから、いい笑い者です。
一方の全力で取り組んだほうは、4分で処理したとしても、ヌケやモレは一切ナシ。
第三者のチェックを経ても、問題が見当たりません。余った1分をほかのことに費やしたり休憩に充てたりして、時間を有効活用します。
カンタンなことを全力でやるのは「かえって疲れる」と思う人もいますが、それは浅薄な見方です。なぜなら全力を出して早く終わらせれば、余った時間で休憩できるし、疲れをとることも可能だから――。
何より片手間やテキトーにやって、やり直しを余儀なくされることもありません。カンタンなことこそ、全力で取り組む――。この効能に気づいている人は、それほど多くありません。
(朝の独り言☆)
今日は、KADOKAWAの会社で、かんころさんとライブ対談を行いました。かんころさんの『悩みを幸せに変えるmy Letter ノート』は、自分を俯瞰してメッセージを書くというものですが、凄く大切なことです。当事者になると気づけないことも俯瞰して自分をみることで 意外に冷静に物事をみることができますから。
かんころさん、本当に笑顔が素敵な幸せオーラを出されていました。