奇跡というものは、出合い頭のように偶然に起こるものではありません。こう言うと、「必然なのか?」と思う人もいそうですが、そんなカンタンなものではないことは明快に言い切ることができます。
「こうすれば起こせる」と、ズバっと言える条件などは皆無。祈りや希望、あきらめない気持ちを持ってさえいれば、「起こせる」とも言い切れません。
こんなふうに言ってしまうと、「それでは奇跡を起こすのは不可能ではないですか!」と糾弾されそうです。歯切れの悪い言い方に聞こえるようですが、実態がそういうものなのですから、キッパリ断定できないのは重々承知です。
ただし、1つだけ言えることがあります。起こった奇跡には、「必ずこれがあった」という共通項が存在します。
それが何かと言うと、「続けたこと」です。継続して何かに取り組んだから、本来はあり得ない奇跡が起きた――。そう言い切ったとしても、間違いではありません。
どんな奇跡も、何かを始めてすぐに起きるものではありません。何カ月とか何年、場合によっては何十年とか取り組んだ末に起こるものです。
本人は「うまくいく」と信じて取り組んでいますが、なかなか思うとおりにはなりません。何も起こらない、代わり映えのない日常が続きます。
「今日もダメだったか。仕方ない。また明日頑張ろう」……
芳しい結果が出なくても、このように自分自身を奮い立たせて、また翌日取り組んでいきます。何も起こらない日々が続くと、ココロが折れることも「ない」わけではありません。
周りからは「もうやめたほうがいいよ」と言われることもありますが、「うまくいく」と信じているから続けていきます。「やめる」という選択は、ナシです。
そうして何も起こらない日常が何カ月、何年、あるいは何十年と続いたときに、突然、それが起きます。そうです、奇跡が起きたのです。
なぜ奇跡が起きたのかと言うと、ただたんに続けてきたから。決して偶然によるものではありません。成し遂げたい何かがあるのなら、それを実現させたいのなら、1にも2にも続けていく以外にないということ。
奇跡とは、続けてきたから起きるもの。何もしないでいたら、絶対に奇跡が起きることはありません。このことはキッパリ断言できます。
(朝の独り言☆)
『本物の気づかい』が韓国語版として発売されました。
中国語版で発売されていますので、三か国での発売になります。
海外出版の場合は、タイトルなど必ずしも同じではなく、現地の出版社からの意向などもあって決めることが多いです。
実は、TSUTAYAさんとも中国や韓国での出版イベントという話もしています。コロナがもう少し落ち着きましたら、是非、行ってみたいですね。海外では、文化も価値観も違いますが、『本物の気づかい』良い反響を期待したいです。