生きている間にしか体験できないこと……。それが、悩みです。逆に言えば、この世から去ってしまえば、悩みはなくなります。むしろ悩むことさえできなくなります。
人により悩みは、違います。Aさんにとっては夜も寝られないほど悩んでしまうようなことでも、Bさんにとってはなんでもないことだったりします。
別にAさんが悩みやすくて、Bさんが能天気ということではありません。その逆に、Bさんが食事ものどが通らないほど悩んでいることが、Aさんにとって取るに足らないことだったりすることもあるかもしれません。
誰かが悩んでいるときに、「大したことではないよ」と気軽に言うことがありますが、それは当事者ではないからできること。
はたからはカンタンに解決できるように見えることでも、本人にすればどうにもできないからこそ悩んでいます。その意味では、悩んでいる人には、そっとしておくか、寄り添うことしかできないのかもしれません。
人それぞれ違う悩みを抱えているとしても、共通して言えることが1つあります。それは、「過ぎてしまえば『なんであんなことで悩んでいたのだろう?』と思うときが来る」こと。悩みの真っただ中にあるときは、出口も見えないし、永遠に解決しないように思えるものです。
決してそんなことはなくて、どんなに悩み苦しんでいても、いつかは解決します。どうすれば解決するのかと言うと、自分自身が成長したとき。
悩みとは、成長の途上に感じるもの。成長したときには、いつの間にか霧が晴れて目の前に雄大な風景が広がっているのを目の当たりにしたかのように、さわやかでサッパリした心境になります。気づけば、自分自身につきまとっていた悩みも、雲散霧消しています。
そのとき悩んでいた日々がなつかしく感じることもあります。また「なんであんなことで悩んでいたのだろう?」と、当時の自分を滑稽に思うこともあるかもしれません。それは、悩んでいたことが思い出になった瞬間。
その成長した自分自身も、いずれまた別のことで悩むようになります。その自分が成長すると、悩んで悶々としていた日々がいい思い出に変わっています。
成長して1つの悩みが解決したら、いい思い出に変わる。また別の悩みが生じて、もがき苦しむ……。誰にとっても、人生はそういうものです。
(朝の独り言☆)
今晩は、井上尚弥とドネアのボクシング世界バンダム級王座統一戦の試合があります。
とても楽しみです。ボクシング関係者に聞いても、井上尚弥は 別格の強さだと言います。スパーリングパートナーをすることでさえ、受けることで今後のボクシング生命を考えると 丁寧にお断りしたという選手の話も聞きました。
先日、尾川選手が、イギリスで負けたので、是非、井上尚弥選手には素晴らしい試合を見せて欲しいです。ただ、世界戦レベルになると、実力差以上に一瞬の魔が差すことで負けることもあります。勝負ごとに絶対はありません。だからこそ、ワクワク緊張感を持ち観戦できる醍醐味があります。