2022.6.15.

貧乏クジをドンドン引く、、、

 担当者が発注より少ない商品数を納入したために、クライアントがカンカンに怒っている……。

こういう場合、担当者とともに責任者が一刻も早く出向くときですが、あいにく上司が出張で不在。一番の年長者が急遽、担当者を連れてクライアントのところに謝罪に行ったとしたら、まさに「貧乏クジ」です。

 クライアントのところに謝りにいく立場ではないにもかかわらず、年長者であるというそれだけの理由でつらい仕事を引き受けるとすれば、勤め人の悲しい性。やりたくなくても、担当者と一緒に謝罪に行かざるを得ません。

 引いた貧乏クジは、往々にしてほかの誰かの過失の尻拭いであることが多いです。本来なら、そのあと始末は当事者がすべきものですが、荷が重かったり力量不足だったりするがゆえに、代わりの誰かがしなければならなくなって発生します。

 進んでやりたくはないものであるのは、事実。貧乏クジを引いても、イヤな思いもするし、みじめな気持ちになることもザラ。「本当はやりたくなかった」と思うことは多々あります。

 貧乏クジは、ある意味ではアンラッキーな出来事。「運が悪かった」となぐさめられる類ですが、実はそう悲観すべきことでもありません。

意外にも「目に見えないメリット」があります。それは、次の3つ。

1つ目が、経験値を積む。ほとんどの人が遭遇しないような出来事を経験できるのは、大いなる強みになります。特に逆境に立たされたときに、その経験が活きます。

 2つ目が、度胸がつく。ちょっとやっそっとのことでは動じなくなるし、トラブルに見舞われても、たいていのことは難なく処理できるようになります。不思議と怖いものがなくなります。

 3つ目が、落としどころが分かる。相手に抗議する場合も「ここまでにしておこう」とか、反対に謝罪するときも「きちんと誠実にしていれば、納得してくれる」という微妙なラインが見えてきます。落としどころが分かるのは、貧乏クジを引くことで得られる最大のメリットとも言えます。

生きているうちは、誰もが貧乏クジを引かなければならない場面に出くわします。それは、1度や2度ではなく、何度も。そのときに率先して貧乏クジをドンドン引いていくと、あとになって必ずそのメリットを享受するときがやって来ます。

(朝の独り言☆)
明日は、インプラント手術日ですが、元勤務医がスタッフ6名と見学に来ます。勤務医時代からバイタリティーがあり、実績も上げていましたので、開業しても地域一番の勢いで活躍しています。自分の医院で勤務した先生が、活躍することは本当に嬉しいですね。
活躍する先生の特徴は、バイタリティーがあること、常に実績にこだわること、役割を明確に理解して全体のことを考えられること、スタッフ教育にも一生懸命で仲良くできることなどが上げられます。
ただ、人には 個々の魅力や価値もありますので、信頼できる良い先生となると 先に書いた要件とは限りません。一番大切なのは 誠実で素直であるということでしょうか。