2022.7.17.

誰も見たことがない景色を探しにいく、、、

 将棋の羽生善治9段は、前人未到の通算1500勝を達成しました。サッカーJリーグの三浦知良選手は、現役最年長として今もプレーを続けています。

 失礼ながら、2人とも全盛期を過ぎています。勝負の世界は非情。毎年、若い人が入ってきて、どんなに実績を築いた人であっても実力が衰えたら、「老兵は黙って去るのみ」という言葉どおり、退場を促されます。

 この新陳代謝は、誰1人抗うことができません。いつかは誰もが、自分が長年過ごしてきた世界を去るときが来ます。そのときがいつなのかは、なんとも言えません。

 羽生9段にしても三浦選手にしても、「もういいじゃないですか」「後進に道を譲りましょうよ」という声は届いているはずです。それでもまだ頑張っているのは、推測するに意地とかプライド、あるいたお金のためではありません。

 なぜやり続けるのかと言うと、「誰も見たことがない景色を見たい」から。おそらくそのためにいまだに将棋やサッカーを続けています。誰も見たことがない景色とは抽象的なので、直截的に言います。

それは、極意や奥義。1つのことに全身全霊をかけて取り組んできて、しかも人よりも長く続けてきた人だけがつかめるものです。

「将棋とは何か?」「サッカーとは何か?」……

 もっともらしく言うことができても、本質を突いたことを言おうとすると、誰もが「将棋(サッカー)とは、こういうことである……」と示すことができません。一時代を築いたからと言っても、必ず理解できるかというと、微妙なところです。

 2人とも全盛期にそれらしき答えを見つけたかもしれませんが、確信を持てなかった可能性があります。それが何かを知りたいから、いまだに現役を続けているような気がしてなりません。間違いなくそれは、誰も見たことがない景色です。

 この誰も見たことがない景色は、すべての人が探しにいけるものです。輝かしい実績を築いたかどうかは、あまり関係ないこと。それよりもどれだけ全身全霊をかけて取り組んできたかによって、見つかる可能性は高いとさえ言えます(100%ではありません)。

 何かをするのであれば、うまくいく/うまくいかないにかかわらず、誰も見たことがない景色を探しにいけるくらいやってみる――。

それは、全身全霊をかけて取り組んでいくことで初めて可能になります。もちろん、あなた自身も誰も見たことがない景色を探して、実際に見ることができます。

(朝の独り言)
北海道は、一日中雨で、夏を感じられず 気温も低いです。
昨日は、プラチナメンバーだった方から、嬉しい報告がありました。詳しくは書きませんが、本気で目標に向かって取り組むことで叶うということを証明してくれました。もちろん色々と困難もあるようですが、いかに諦めずに 積極的な気持ちで考えられるか、ということです。私も、身近な人が夢に向かい突き進み実現してくれるのは 本当に嬉しいです。