成功とは、「失敗」と名づけられた道のはるか先にあるものです。その道のどこにあるのかは、誰も知りません。「神のみぞ知る」と言ってもいいです。
どれくらいでそこにたどり着くのかは、取り組む人やものごとにもよります。すぐに行き当たる人もいれば、何千キロ、何万キロ、場合によっては何十万キロも進んで、ようやくたどり着く人もいます。
こう言うと、「不公平」と感じる人もいそうですが、それは違います。逆に公平です。なぜなら必ず失敗と名づけられた道を行かなければならないから……。
幸か不幸か、成功と名づけられた道は、存在しません。それは、失敗を経ないと、成功にはたどり着けないということ。
このことは、誰にでも当てはまります。「失敗しないと成功にたどり着けない」のですから、まったくもって公平です。
世の中には、失敗と名づけられた道をたくさん行かなければならない人と、少なくて済む人がいます。進む距離が少ない人と多い人に分かれるのは、仕方ありません。
失敗と名づけられた道を進むのは少ないほうがいいのかと言うと、それもまた違います。成功にたどり着くのが早かったとしても、ずっといられるとは限りません。
少なからず追い出されてしまう人が、存在します。あとからやってくる人がたくさんいるので、そのほとんどはトコロテンのように押し出されてしまいます。
その人たちは、再び失敗と名づけられた道を行き、成功へと向かって歩むことになります。もっとも、次の成功までどれくらいでたどり着けるのかは、不明です。
不本意ながら追い出された人が歩みを止めてしまえば、2度と成功にたどり着くことは不可能。その人は、ずっと失敗と名づけられた道の途上にいることになります。
成功が多い人は、失敗と名づけられた道を突き進みます。いったんたどり着いても、もっと遠くにある別の成功を目指してその道を行きます。
それは1度や2度ではなく、何度も。ほかの人から見たら辟易するくらい繰り返しているから、数多く成功しているだけのこと。その意味では、「進む距離と成功の数は比例している」と言えます。
進むのは、いつも失敗と名づけられた道。その道を進まずして、成功しないこともよく知っています。
(朝の独り言)
今日は、紹介でインプラント相談の患者さんが数名来院されました。「何とかして欲しい」という気持ちが凄く伝わりました。皆さん、歯に凄く苦労しての気持ちですから、とても難しい治療です。しかし、だからこそ 勉強してきて良かった、沢山の経験出来て本当に良かったと思います。歯科医師として、このような機会を与えてもらえること、いつも感謝しています。