2022.7.26.

目の前の問題は、今起きたのではない、、、

「大変だ。今すぐなんとかしなくては」……

 目の前で起こったことが尋常ならざる事態になって、多くの人が右往左往しています。パニックになったり、呆然自失になったりしている人もいます。

 目の前で起こっている大変なこと……。それは、「問題」です。たとえば、クライアントからのクレームや外部委託した業者のミスだったり、意思疎通がうまくいかなかったことによって生じた現場のミスだったりします。

 多くの人がカン違いしていますが、その問題が起こったのは「今」ではありません。たった今起きているのは、長い間、取り組まずに放置していた問題の表面化。その問題が起きたのは、数カ月とか1年、あるいは2年も3年も前だった可能性があります。

 なぜ問題が起きたのかと言うと、故意か偶然かはともかく、根本となる原因をずっと放置していたから……。以前にクライアントが「できればこうしてほしい」とリクエストしたささいな要望を聞き逃してしまった。

あるいは外部委託した業者にムリなスケジュールを強制していたり、現場に割り当てる人数をギリギリまで減らしたりしていた……。いずれ問題になるのが明らかなことに取り組まずにいたにすぎません。

「どうでもいいよ」「これくらい大丈夫だ」「なんとかなるよ」……

 そんなふうに甘い見通しを立てていたから、積極的にその根本原因を解決しようとしていません。自分たちが甘えていたのですから、言語道断。

 本来はすぐに取り組むべきことに正面から向き合わずにいたのですから、深く静かに潜航していて、問題が大きくなりつつあるのを見逃していたということ。目の前で表面化したとしても、自業自得です。

 どんな問題にも、必ずタイムラグが存在します。このことは、長いか短いかは別として、その間にきちんと解決する時間があったことを意味します。深く静かに潜航していた問題を発見して、きちんと解決した人は、表面化させることがありません。

 逆に、深く静かに潜航していた問題を発見できない、もしくは放置していた人は、表面化したときに慌てることになります。その時点で解決するには、相当なエネルギーと時間と人的資源を必要とします。もはや問題と格闘せざるを得ません。

 どちらのほうがいいのかと言えば、圧倒的に前者。問題が起きるのは今ではなく、ずっと前であることを知っていれば、根本原因を発見次第、すぐに対処していきます。

(朝の独り言)
コロナ感染、かなり拡大しているのを今までとは違うレベルと感じます。感染拡大の影響で人がいなく、日本のあちこちで急遽郵便局が閉まったり電車が運休したりなど、色々な問題が起きてきています。感染症状も色々で、重症化にならないにしても、治ってからも味覚障害、臭覚障害などの人もいます。実際にそうなると、潜在意識がそのことを認識することで 回復してもいつも自信半疑になる とも聞きます。暑く体調も崩しやすい時期、しっかり食事、睡眠をとり免疫力を上げるようにしましょう。一番困るのは、自分自身ですから。