「今日も1日無事に終わったな。よかったよかった。明日もそうなりますように」……
こんなふうにつつがなく1日が終わったことを安堵したり感謝したりする人は、たくさんいそうです。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。
家族と楽しい休日を過ごした。定時に仕事を終わらせることができた。予定よりたくさん勉強できた。休みがとれたので、行きたかったところに旅行した――。
1つ1つを見れば、どれもよくあることで、特別なことなどありません。誰もが経験することであり、いずれも「できない人などいない」と言ってもいいくらいです。
それでもこうしたことがある1日を過ごせるのは、「当たり前なこと」ではありません。むしろ「なんでもないように見えること」は、実際はどれも特別なことです。
世の中には、当たり前なことなど何1つない……。どんなことも、誰かの努力によってなされることです。
当たり前のように見えることは、実は当たり前ではない……。毎日をつつがなく暮らしていると、いつの間にかそのことを忘れてしまいます。
当たり前のように見えることは、自分自身はもちろん、周りにいる人たちが努力しているから実現しています。あるいは会ったこともない見たこともない人が、陰で一生懸命精を出してくれているから成り立っています。
つつがないことは、すべて誰かの努力の賜物――。そのことを忘れてはなりません。当たり前だと思っていたことが「当たり前でないのだ」と気づくのは、得てしてそれが思うようにいかなくなったときです。
家族がバラバラになって、休日を1人さびしく過ごす。仕事をたくさん抱えて残業続き。やる気がなくて勉強に集中できない。休みはあるのに、旅行に行く気力も余裕もない……。
そういう状況に身を置かれたとき、「ああ、あれは当たり前ではなかったんだ」と初めて気づくことになります。世の中に、当たり前のことなど1つもありません。「当たり前」に思っていることはそう見えているだけのことで、多くの人が陰に陽に努力をしているから実現しています。
当たり前でないことが、当たり前のように成立しているのは、誰かの尽力のおかげ。つつがない1日を過ごせるのは、自分自身はもちろんのこと、周りにいる人や見知らぬたくさんの人たちが尽力してくれたおかげ。それが、世の中というものです。
(朝の独り言)
今日は、お墓参りをしてきたり、お盆休みですので ゆっくりしています。FBなどで中村天風先生の感想を投稿している方もいて、とても嬉しく思います。ぜひ感想のシェアやAmazonレビューを宜しくお願い致します。
今晩は、Abema TVで、ボクシング観戦です。皆さんもゆっくりお過ごし下さい。