知識というものは、使うためにあるものです。「ない」よりは「ある」ほうがいいに決まっていますが、ただ「得た」だけなら、宝の持ち腐れ。その状態では、知識を得た時間さえムダにしかねません。
別に「たくさんあるのがよくない」と言っているわけではなく、使わないでいるのが問題なのです。得た知識は、使ってこそ活きます。
得た知識は、すぐに使ってみる――。そういう習慣をつけていれば、知識を得るだけでなく、活かして結果につなげることができます。しかもその量をムリなく自然に増やしていくことも、可能。
使ってこそ、知識。このことは、よくよく理解しておくべきです。
なぜ使ったほうがいいのかと言うと、もちろん理由があります。それは、主に2つ。
1つは、使わないと忘れてしまうから。何かの知識を得たら、できればその場で、難しいのなら、その日のうちに使っていきます。
「エビングハウスの忘却曲線」で明らかなように、人は記憶したことを1日経っただけで半分以上忘れてしまいます。せっかく得たのに忘れてしまうのは、あまりにももったいないことです。
得た知識をすぐに使えば、忘れにくくなります。それを毎日繰り返せば、知識が定着していきます。。いつでもどこでも取り出して、使って活かせるようになります。
もう1つは、自分自身に合うかどうか分からないから。得た知識がすべて自分に合うかどうかは、覚えただけでは分からないものです。
知識そのものは万人に有効なものですが、それでも個人差があります。実際に使ってみて初めて、「この知識は自分に合っている(合っていない)」と判明します。使わなければ、「合う/合わない」も分かりません。
もし得た知識を使わずにいるとしたら、それが自分にとって必要なものかどうかも分からずにいることになります。
自分に合わない知識をせっせと貯め込むのは、クイズ大会で優勝を目指すのなら別ですが、あまり意味がありません(自分に合わない知識を持つことがよくないのではなく、それは教養として活かしていくべきです)。
知識は使ってこそ、活かすことができます。自分に合った知識を得て有効活用していくと、仕事でもプライベートでも(特に前者)、結果を出せるようになります。
(朝の独り言)
中村天風先生の本が発売され、皆さんには本当に色々とご紹介して頂き 感謝しています。やはり、どんなに素晴らしい内容でも、伝わり身近に感じてもらうことは 凄く大切です。中村天風先生の本は、59年の人生において 国内外の成功哲学や精神世界を学び、また著者としての出版、講演、セミナー、コーチングなどの積み重ねができたことで、より分かりやすく解説ができたように思います。中村天風先生の本を解説しながら再認識したことは、仕事を通じた体験が年を重ねることで 自分自身が深く理解し伝えられるのを実感しました。90歳過ぎた僧侶が、「人生で大切な原則は、原因と結果の法則」と本に書かれていましたが、まさに、真理なのでしょう。
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