「今日も数字が変わらないな。やっていることがムダなのかな」……
ダイエットを始めて体重計に乗ったとしても、急に数字がマイナス1キロとかマイナス3キロになることは、まずありません。短期間で急激に痩せたら、逆に危険です。
何かを始めても、「変化がない」と感じるのは、よくあることです。それは数値的にも事実であり、また本人の実感ですから、「他人があれこれ言うべきではない」と言われれば、そのとおり。
それでもあえてひと言つけ加えたくなるのは、ものごとの表面しか見ていないから。現実に「何も変化していない」ということはなくて、本人が「何かが起こっている」ことに気づいていないだけです。
ダイエットの例で言えば、運動と栄養管理をきちんとしたとしても、昨日と比べたら数値的にはほぼ同じである可能性が高いです。それでもやるべきことをしっかりやっていれば、ほんのちょっとずつではあっても、体重は減っていきます。
数値は短期間で急上昇したり急降下したりするものではないので、1日単位では確かに変化を感じにくいものです。それゆえに成長を実感しにくいのは事実ですが、そこがまさに落とし穴。数値のパラドックスとも言えます。
「今日も変わっていない」のは、あくまでも数値。やるべきことをしっかりやっていれば、内面では大きな変化が起こっています。それが実際の数値に表れるまでにはタイムラグがありますが、やっているほうにはどうにもできないことです。
数値が変わっていないから、それが反映されるまで待てずにやめてしまう人は、たくさんいます。ダイエットなど、その最たるもの。これが、せっかく頑張ってきたのに挫折してしまう人のケースです。あなたにも、身に覚えがあるかもしれません。
変化とは、常に遅れてやって来るものです。このことは、ダイエットに限らず、仕事や勉強でも同じです。
変化が来るのは、やっていることの何日か何週間、または何カ月かあと。場合によっては、何年かあと、本人が忘れたころにやって来ます。それに対して、「遅い」と文句を言っても、何も始まりません。
変化は、遅刻魔。「しょうがないな」と割り切って、やるべきことをしっかりやっている人にだけ遅れてやって来ます。遅れを待てる人には、変化は必ず姿を見せます。
(朝の独り言)
今日は、以前にお仕事をご一緒した方と久しぶりにお会いしました。
とても業界に詳しいので、色々とお話ししていて勉強になりました。最後には、私の企画に対するアイディアも下さり、本当に感謝です。その道で長く第一線で活躍している人との時間は、自分自身の未来の可能性を感じられます。本当に人生は、「誰と一緒に」が大きいと思います。