こんな人に
世界初、J・マーフィー・トラスト公認著者による
潜在意識に科学的にアプローチしたマーフィー哲学決定版。
(はじめにより)
いまほど、潜在意識の力が求められている時代はない。
マーフィーの教えが求められている時代はない。
私は、そう強く思っています。
この本では、まず、そのことをしっかりとお伝えしたいと思っています。
もう一つ、この本で試みようとしていることがあります。
私は、二十一世紀を生きる現代の読者に向けて、
潜在意識に対して科学的なアプローチも試みてみたいのです。
マーフィーが潜在意識について語りはじめてから一〇〇年近い時間が経過しました。
その間に、科学は大きな進歩を遂げています。
生命の神秘についても少しずつ解明が進んでいます。
たとえば、万有引力を頭に浮かべてみてください。
宇宙誕生の瞬間から、万有引力は宇宙の成り立ちを支えるメカニズムの一つとして、
この宇宙に働いていました。いまも、これから先もずっと働き続ける
大いなる力であることを疑う人はないでしょう。
しかし、一七世紀にアイザック・ニュートンによって
その力の科学的な解明が果たされるまでは、
引力は多くの人の関心も理解も得ることはなかったのです。
しかし、ニュートン以後、万有引力の存在は絶対的な真理となっています。
万有引力に関する研究はさらに進み、その延長線上に、
大気圏外に宇宙ステーションを建設するというような、
宇宙工学の進歩が実現されたのです。
宇宙創成の日から働いていた力が解明されたことにより、
人類の文明の可能性が限りなく大きく拓かれ、
いまも進歩・発展は続いています。
潜在意識についても同じことがいえるはずです。
やがて、ニュートンのような偉大な科学者が出現し、潜在意識について実証し、
そのメカニズムを解明する日が訪れる。私はそう確信しています。
そうなれば、世界中の人々が潜在意識の存在を一筋の疑いもなく信じきり、
潜在意識を思う存分働かせ、「願いどおり」「思いどおり」の幸せそのものの
人生を生きるようになるでしょう。
少なくとも、その方向に向かって時代は動いていくはずです。
潜在意識を科学的に解明することができれば、二十一世紀の人類文化、文明は、
そして人類の幸福はさらに大きく前進させることができるに違いありません。
そのための小さな一歩を、まず、始めようと思うのです。