2019.11.15.

「あとでやる」をためない、、、

遊びに夢中になって、なかなか宿題やかたづけをやろうとしない子どもにシビレを切らした親が「もう終わったの?」と言うのは、どこの家庭でも見られる光景です。このときの答えは、決まっています。

「あとでやるよ」
あなたも1度ならず言ったことがあるかもしれません。親から催促されて素直に従う子どもは、なかなかいないものです。

その1時間後。まだ遊びを続けている子どもに向かって、親がまた「もう終わったの?」と聞いてきます。子どもの答えはここでも「あとでやるよ」です。

こうなると、親からカミナリが落ちるのは必然です。1時間経っても、まったくしていないのですから……。

「あとでやるよ」は、実に都合がいい言葉です。「やらない」「やりたくない」とは違って、少なくとも「やる」意思は示しています。

もっとも、言った時点で、「やっていない」のは同じ。その言葉を免罪符にしているにすぎません。

子どものころはご愛嬌としても、大人になってもこの言葉を使っている人がいます。

上司から「あれはもうやったのか?」と、仕事の進捗を確認されたときに、「あとでやります」と答える人はたくさんいるかもしれません。もしかしたら、あなたもその1人なのでしょうか。

仕事をたくさん抱えていて、上司から確認された仕事になかなか手をつけられずいるのだとしても、この言葉を使うのは得策ではありません。

仕事のやり方がうまくないことを露呈しているだけです。答えるとしたら「16時までには終わらせます」と、ハッキリさせるべきです。それは、上司および自分との約束になります。

「あとでやる」は、麻薬です。この言葉を何回も使うのは、相手の信用を失うことにつながりますから、自分のためにもなりません。

どうしてもすぐにできないのなら、具体的にいつやるのかをハッキリ示すのが、最低限のマナーです。少なくとも大人ならそうあるべきです。

「あとでやる」をためていっても、いいことは1つもありません。言うたびに信用をなくすことになるので、結局は自分で自分のクビを絞めることになります。