2019.10.7.

「できない」と言っている限り、成長しない、、、

「これをやってみないか?」「これはなんとかならないかな?」「こういうのが欲しいんだよね」……

上司やクライアントからある案件を打診されたものの、今の自分の実力からすればかなり難しいとき……。なんと答えるかによって、その人の将来性がうかがえるものです。

このとき一番言ってはならないのは、「できません」のひと言です。「ムリです」「難しいです」も同様です。

「できません」は、最後通牒。そのひと言を言った瞬間に、関係性が切れてしまいます。それは、上司やクライアントのその人に対する信頼が崩れ去った瞬間です。

「できません」と言うのは、カンタンです。誰にでもできてしまうからこそ、言うべきではない言葉です(念のために言うと、体調が悪かったり、パワハラだったりすれば、その限りではありません)。

「できません」と言った途端に、その人の成長は止まります。それ以降、再び成長することはありません。その「できません」と言った案件に取り組まない限り……。

「できません」と言えば、その難しい案件にかかわることを免れます。成長する機会を永遠に逸することになります

それは、本人が思っている以上に取り返しがつかないことです。難しいことを避けて通るのですから、その後も苦しみやつらさ、大変さのカケラもないヌクヌクした人生を送ることになります。これで「成長しよう」と考えるほうが、どうかしています。

今の自分の実力からすれば難しいなら、1人で抱え込むことはありません。その案件を持ち込んだ上司やクライアントと相談しながら、「できる」方法を模索するのも、1つの手です。あるいは先輩や同僚、後輩の協力を得ながらやるのも、アリです。

少なくとも言えるのは、「できません」と言っている間は「できる」ようにはならないこと。成長とは無縁の日々を過ごすことになります。

「できません」というひと言が出そうになったら、「ヤバイ。成長しなくなる」と思い出して、「難しいけど、やってみます」と言い直します。その次の瞬間に、こうひと言を添えます。
「その代わり、協力してくださいね」