2022.2.1.

「ない」を「ある」に変えていく、、、

お金がない。モノ(場所)がない。人手が足りない。情報がない……。

何かを始めようとするときに、必要なものがすべて揃っていることはまずありません。始まりは「あれもない。これもない」という事態のほうが多いものです。

何かがない(足りない)のは、厳然たる事実。やはり何かがない(足りない)と、それなりに苦労はします。困ること、面倒なことも、発生します。

その状況を「困った」「面倒だ」と言っていたら、進展はゼロ。やめる方向に傾きがちですが、それは困ること、面倒なことを打開して乗り越えていこうとする気概がないだけのこと。

そう、1番ない(足りない)のは、気概です。もし何かがなくて(足りなくて)1歩踏み出せないとしたら、まずは気概を持つことから始めるべきです。

それはともかく、何かがない(足りない)のは、悪いことではありません。少なくとも言えるのは、やめる理由にはならないこと。

ない(足りない)のは、ハンディキャップではありません。むしろアドバンテージにさえなり得ます。

もちろん、何もしないでいて、アドバンテージになることなど、あり得ないことです。ない(足りない)からこそ、やるべきことがあります。

それが、創意工夫。ない(足りない)ものを補っていくのが創意工夫です。
どうすれば、ない(足りない)ものを補うことができるのか――。ここは、本当の意味で、腕の見せどころです。

おそらく既存のやり方、これまでの延長線上では不可能。発想の転換やこれまでの常識を引っくり返すようなことをしていく必要があります。

逆に言えば、何かがない(足りない)状況にならないと、なかなか創意工夫しようとはしないということ。ない(足りない)から、創意工夫せざるを得ない……。これは、人間が持つ1つの悲しい習性です。

お金も(場所)も人手も情報もないなら、まさに創意工夫をするとき。何かが欠けているからこそ、創意工夫できることを最大のアドバンテージにしていきます。

創意工夫によってない(足りない)ものを補って、潤沢にある状況に変えていきます。何かが欠けているのなら、「ない」を「ある」に変えてしまえばいいだけです。

(朝の独り言☆)
今日、中村天風先生の天風会から、著者権を侵害なければ出版には問題ないとの連絡が編集者に来たそうです。すでに本に向けての準備を始めています。天風先生の名言などを読んでいて、本質を伝える言葉一つ一つに心が動かされます。まさにコロナで混沌とした時代にこそ、多くの一流の方々が影響を受けてきた中村天風先生をご紹介できる機会を持てることに感謝です。読まれた方に 少しでも勇気と希望の持てる本にしたいと思います。