好むと好まざるとにかかわらず、誰にも必ず訪れるものがあります。それは、「別れ」です。
避けられるものもあれば、そうできないものもあります。突然やって来るものもあるし、長い時間をかけて到来するものもあります。
多い人もいれば、反対に少ない人もいます。まったく意に介さない人もいれば、のちのちまで引きずってしまう人もいます。
別れは、決してよくないものではありません。一概に「悪い」と決めつけてしまうのは、早計です。
確かに、1つ1つの別れは悲しく苦しく厳しいものがあります。それは、否定できません。一時的にはつらいのは、事実です。
同時にそれは、「成長するために必要なステップ」でもあります。不本意ながらやって来たとしても、受け入れていくしかありません。
長い目で見れば、そのほうが得策です。
別れを受け入れた人は、完全に吹っ切れたわけではないにしても、次のステップへと踏み出していきます。
1歩1歩と踏み出していくうちに、徐々につらさも和らいできます。
歩き続けているうちに、自分自身が少しずつ「成長している」のを実感します。
やがて悲しみや苦しみ、厳しさを乗り越えて、自分自身が明らかにステップアップしたとき、「あの別れは必要だった」と改めて感じるようになります。
別れが、「成長するためのステップ」だと実感すると、とらえ方がガラリと変わります。
別れをよくないものとしてとらえてしまう人は、執着するようになります。「別れたくない」「別れをナシにしたい」と現状維持を図ろうとします。
それは、成長するためのステップに踏み出さないことです。いつまでも悲しみや苦しみ、厳しさに浸って、自分自身が成長するチャンスを逸してしまいます。自分では気づかないうちに、見苦しい人になっていきます。
「必要だった」と、あとで分かる――。そういう別れが、人を成長させます。
あなたは今日、別れを経験しましたか。成長するためのステップに1歩踏み出しましたか?
(朝の独り言☆)
本日、「ドラッカーから学ぶ歯科医療」について、最終校正をして学会誌に投稿しました!バイオインテグレーション学会誌です!また、新刊カバーデザインもあがって来ました。かなり楽しみです!