2022.7.28.

「適当にやっていい」理由などない、、、

上司に「これをやってほしい」と仕事を与えられたとき、その反応は2つに分かれます。それは、仕事を「引き受ける」「引き受けない」といったことではありません。

1つは、「適当にやっておこう」と思う。もう1つは、「しっかりやろう」と思う。世の中の人は、ほぼ例外なくこの2つのどちらかに収斂されます。

奇妙なことに前者も仕事を引き受けるときは、「しっかりやります」と上司には答えます。そう、「しっかりやろう」と思っている人と同じように。

同じ言葉で上司には答えていますが、本音は180度異なります。そのことに気づいている上司もいれば、額面どおりに受け取る上司もいます。

その隠れた本音が白日の下にさらされるのが、「できました」と上司に報告するとき。「適当にやっておこう」と思っていた人のクオリティーは明らかに低く、ひと言で言えば、杜撰。「しっかりやろう」と思っていた人のクオリティーは相当高く、なんの修正を施すところもありません。そのまま役員に見せられるレベルです。

この2人の10年後がどうなっているのかと言えば、「適当にやっておこう」と思った人は相変わらず。それどころか、後輩にも追い抜かれてしまっています。

「しっかりやろう」と思った人はバリバリ活躍。さらに成長を重ねていきます。

両者の違いは、仕事に対する向き合い方であり態度。「適当にやっておこう」と思った人は、仕事をなめています。「しっかりやろう」と思った人は、仕事に対して誠実。

この2人がたまたま上司に与えられた仕事だけ、「適当にやっておこう」とか、あるいは「しっかりやろう」と思ったのかと言えば、「NO」です。

「適当にやっておこう」と思った人は、すべての仕事に対して、そう臨んでいます。たまたま上司から振られた仕事を「適当にやっておこう」と思ったのではありません。間違いなく、どんな仕事も適当にやっています。

逆に、「しっかりやろう」と思った人は、すべての仕事に対して誠実。すべての仕事をしっかりやっています。

一事が万事。たった1つのことでも「適当にやっておこう」と思ったら、そのほかのことにもその気持ちが波及してしまいます。(たとえ上司が「適当にやっておいて」と言ったとしても)「適当にやっておこう」と思っていい理由など、1つもありません。

すべての仕事に対して、誠実に向き合うべきです。それは、誰でも同じです。

(朝の独り言)
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