いつもうまくいっている人と、なかなかうまくいかない人の差――。
挙げればキリがないですが、その1つに「あとひと押し」があります。
こう言うと、「それだけで差が出るものでしょうか?」と疑問を呈する人もいそうです。あとひと押しするくらいでうまくいくなら、カンタンですし、誰もができます。
とは言え、そこにはポイントがあります。いつもうまくいっている人ならではの、あとひと押しのやり方があることを知っている人は、それほど多くはありません。
実は、なかなかうまくいかない人も、あとひと押しをしています(あとひと押しをしない人もいますが、そういう人は論外です)。
うまくいくまであと少しのところまで来ているので、「最後にもうひと押ししてみよう」と言って、実際にやってみます。残念ながら、あとひと押ししてもうまくいかないので、早々に白旗を揚げてしまいます。
「やるだけのことはやった」「ここまでよく頑張ったよ」「悔いはないよ」……
あとひと押しして結果が出なかったから、キッパリ見切りをつけてしまいます。「あきらめがよすぎる」とも言えます。
いつもうまくいっている人の場合、あとひと押しのやり方が違うのかと言うと、そんなことはありません。やっていることは、同じです。
ただし、あとひと押しして結果が出なかったら、やめることはありません。「もうひと押ししてみよう」と、また同じことをします。
そう、あとひと押しがあとふた押しになります。2回目がダメだったとしても、またもうひと押ししてみよう」と、続けて3回目に挑みます。
結局、あとひと押しが1回で終わることがありません。それこそあと100押し、あと200押し、場合によってあと1000押しくらいになることもあります。
うまくいくまで、あとひと押しを続ける――。それが、いつもうまくいっている人です。あとひと押しを何十回、何百回、何千回と繰り返します。
「それでは、あとひと押しではないですよ」……
そんな野暮なことを言うのは、ナシです。なかなかうまくいかない人は、1回であとひと押しをやめてしまいます。あとひと押しをたった1回しかやりません。
あとひと押しを繰り返す――。そこまでやるから、何をするのであれ、いつもうまくいっている人は結果を出しています。