
あなたはすでに今、素晴らしいものを持っています。現実には、あなたより多く持っている人もいれば、あなたに比べると少ししか持っていない人もいます。
多い・少ないは、あまり関係ありません。多いほうが優れている、少ないほうが劣っているということはないです。
大事なことは、あなたが「持っている」ことに気づくことです。気づかなければ、自分自身が恵まれていることを実感できませんから……。
「私には何もありません」
あなたはそう言うかもしれませんが、まさにそれが気づいていない証拠です。気づかないのは、あなたが自分自身を過小評価しているからです。
自分が持っているものがどれだけ素晴らしいのか気づかないのは、とても残念なことです。同時にさびしいことです。あなた自身、本当にその素晴らしさに気づいていないようです。
ヒントを言えば、悩んでいたり落ち込んでいたりしているときに、「どうしたの?」と、さりげなくかつやさしく語りかけてくれる人、ピンチのときに力になってくれる人――。
あなたには、そうした素晴らしい仲間がいます。それなのに、自分には「何もない」と言うのでしょうか。
誰にでもそういう仲間がいるとは限らないものです。なかにはノドから手が出るほど欲しいのに、1人も得られない人もいます。
そうした仲間がいるのは、偶然ではありません。あなた自身が人一倍頑張っているから、周りにいる人は「スゴイな」「私も負けていられないな」と勇気づけられています。
あなたの周りにいると元気になれるから、いろいろな人が集まってきます。
自分自身に輝かしい経歴や誰もが納得するような業績がなかったとしても、たいした問題ではありません。
あなたには、応援し慕ってくれる仲間がいます。それは、得ようとしても、なかなかカンタンに手に入らないものです。
地位や名誉、あるいはお金があれば、いくらでも集まってくる……。それは、誤解です。かけがえのない仲間は、自動的に集まったりはしません。
あなたがすでに持っているかけがえのないもの――。その素晴らしさにもうそろそろ気がついてもいいころではないでしょうか。