行動も開始していないうちに、まだ出てもいない結果について、あれこれ考える人はたくさんいます。そのときうまくいくことだけを考える人もいれば、「失敗するかも」と不安になる人もいます。どちらがいいかと言えば、もちろん前者です。
これについては、言霊信仰やポジティブ思考の影響が大です。もっとも、「うまくいくと考えて行動すれば、成功する」ほど、世の中は甘くはありません。そう考えている人の中には、失敗に終わった人はたくさんいます。
当たり前ですが、「うまくいく」と考えて行動した人の中でも、成功する人と失敗に終わる人に分かれます。両者の違いが何に由来するのかを見ていくと、興味深い事実に突き当たります。
「うまくいく」と考えて行動を始めて最終的に成功した人は、たんなるポジティブ思考をしているのではありません。意外に思う人も多そうですが、うまくいかないことも考えています。
だからと言って、ネガティブ思考というわけではなく、「うまくいかないかも」と考えているのは結果ではなく、プロセスです。
最終的に成功した人においても、すべてがうまくいったわけではありません。途中においてはトラブルやハプニングも起こるし、ミスも続出します。
そうしたうまくいかないことがあることを前提にして、それらが起きたときに「こう処置していく」という対応策まであらかじめ考えています。実際に問題が起こったら、その対応策を実施していき、リカバリーします。
うまくいかないことも織り込みながら、結果を出していく――。それが、行動を始める前に「うまくいく」と考えて成功した人です。
同じように「うまくいく」と考えて行動を始めたものの最終的に失敗に終わった人は、途中においてトラブルやハプニング、ミスが起こることをまったく想定していません。
うまくいかないことなど「あり得ない」と思っているので、いざ問題が起きたときには慌てたりパニックになったりして、なす術がありません。結果として、うまくいかずに終わってしまいます。
「うまくいく」と考えて行動を始めて最終的に成功した人は、「ネガティブなこともある」と織り込んだポジティブ思考。うまくいかないことまで想定してその対応策まで練っているから、最終的に成功にたどり着くことができます。
(朝の独り言⭐️)
今日は大学でした。若い学生に指導しながら 基本を見直す良い機会になりました。ただ、学生をみて思うことは、皆さん、本当に真面目に課題や実習を一生懸命取り組んでいるということです。日々進歩している医療という仕事、ずっと学ぶ気持ちを大切にしていてほ
しいと思います。