組織を率いるリーダーの仕事とは、「いい環境をつくる」こと。「それ以外にない」と言い切っても、おかしなことではありません。
このたった1つをリーダーがソツなくこなせるようになれば、その組織は間違いなく発展します。組織を構成する1人1人のビジネスパーソンにとっても、やりがいと使命感を持って仕事に取り組むようになります。
ここで言う環境とは、1人1人のビジネスパーソンにとってのもの。1人1人がやりがいと使命感を持てる環境をつくることが、リーダーの仕事ということになります。どういう環境をつくればいいのかと言うと、次の2つを満たしたものであること。
1つは、成長する環境。ビジネスパーソン1人1人がしっかり成長できる環境をつくることは、リーダーが何よりもまずやらなければならないことです。
もう1つは、成果を出せる環境。ビジネスパーソン1人1人がきちんと成果を出せる環境をつくることは、リーダーが必ず取り組まなければならないことです。
成長する環境。成果を出せる環境――。この2つをつくり上げる人が、リーダー。それができなければ、「リーダー失格」と言い切ってもいいです。ビジネスパーソンの立場で言えば、この2つが揃っているのが「いい環境」ということになります。
当たり前ですが、順番としては成長する環境が先です。先に成果を出せる環境をつくっても、おそらくほとんどのビジネスパーソンは対応することができません。
成長するから、成果を出せる。すべてのビジネスパーソンに当てはまることです。
リーダーともなると、早急に成果を出すことを求められますが、だからと言って、そのことを部下にも強要するのは三流以下です。成長しなければ成果を出せないのですから、相応のタイムラグが生じるのは避けられません。
そのつなぎの間は、リーダーが率先して成果を出します。自分自身が必死になっている間に、成長した部下が成果を出してくれるのを待ちます。優れたリーダーは、自分の部下が成果を出すまでのつなぎを涼しい顔でやっています。まさにリーダーの鑑。
成長する環境と成果を出せる環境の2つが揃っていれば、ビジネスパーソン1人1人がやりがいと使命感を持って仕事に取り組みます。同時に、安心してその組織で働くことができます。
やりがいと使命感と安心。この3つを実感できる組織が、発展していきます。
(朝の独り言☆)
どの分野でも 仕事が良くできている人には 次のことが共通しています。
自分自身の専門的知識に詳しく、自分の相手に対する役割を明確に理解している。
その上ではっきりと自分の考えを相手に言える人が多いように思います。
そして、言われていることが本当に的を得ているので 信頼ができます。なかなかそういう人は少ないのですが。
私の知っている洋服の販売員の方は まさにそういう方ですが、その方は世界一洋服を売るようです。
人は実力が伴ってこその結果だということで、たまたま や 偶然 は無いと思います。