2020.12.9.

いつでも本を読めるようにしておく、、、

本を読むという行為は、誰にでもできることのように思えますが、実はそうではありません。インターネットの普及によって、本を読まない人は明らかに増えていますし、その傾向にますます拍車がかかっています。
なぜ本を読まないのかと言うと、理由はいくつもあります。明らかに言えるのは、読み終えるまでに時間がかかってしまうこと。また読み終えてすぐに何かをマスターできる即効性がないこと。
本を読まないのがいいのか悪いのかとか言われれば、明らかに後者です。本を読まなければ知識も得られないし、教養を深めることもできません。
時間がかかって即効性がないから、敬遠されてしまうのも仕方ないことです。逆に言えば、本を読む人にとっては、差をつけられる大いなるチャンスです。
なかには、「本を読む時間を確保できない」という切実な悩みを抱えている人もいます。その人に現実的なアドバイスをするとしたら、「積ん読」です。
積ん読とは、買っただけで読まずに本を積んでおくことを揶揄する言葉です。実際にそうしている人はたくさんいますが、これはあまりにも皮相的な見方です。
積ん読する人は、自分が読むべき本がなんなのかを分かっている人です。たんに読むという行動に移れないだけ。
本を積んでおくのは、「まとまった時間があるときに読もう」と思っているからです。意欲があるのですから、揶揄するのは失礼すぎます。
とは言え、読んでいないのも事実。どうすれば読むようになるのかと言うと、「1冊読み切る」という考えを捨てること。
極端なことを言えば、「目次を読む」だけでもいいです。10冊積んでいるとしたら、目次だけを全部読むことにします。10分程度で済みますが、それで十分。
そうしてまた10分程度の時間があるときに、目次だけを読んでいきます。これを何回か繰り返していると、気になるところ、読んだほうがいい箇所が出てくるので、そこだけ重点的に読むようにします。
これを続けているうちにいつの間にか気になるところを「読む習慣」が身につきます。本を読めない状態が見事に解消されます。
積ん読とは、いつでも本が読めるようにしてあること。読む1歩手前の状態をつくり出すことです。少なくとも読む気がまったくない人には、できないことです。
あなたは、今日、本を積ん読しましたか。目次だけでもサラッと読みましたか?