どんなものごとにも言えることですが、始めてからすぐにトントン拍子で進むことはまずありません。最初から快調にいくのは、よほどカンタンなことか、巡り合わせがたまたまよかっただけのことです。
頑張って始めても、なかなかうまくはいきません。失敗や一進一退、二転三転が何度も、あるいは何日も続きます。「これはどうだろう?」「こんなやり方がいいかもしれない」という試行錯誤を繰り返します。
こうしたうまくいかない時期は、永遠に続くわけではありません。やがて必ず終わりが来ます。
そのときこそ、ものごとがうまく回り始める時期。まるでそれまでのうまくいかなかった日々がウソのように、やることなすことうまくいくようになります。
不思議なことに、その日は突然、やって来ます。予兆めいたものは「ある」にはありますが、事態が急転するので、それすら感じするヒマもないのが実態です。
あとはトントン拍子。やってきたことが快調に動き出します。
「頑張ってやってきて、よかった!」
ほとんどの人が、そのように思います。ある種の苦労が報われた瞬間です。
そのうまくいく瞬間は、本当にある日突然、訪れます。「何千回失敗したからうまくいくようになる」という明確な基準もなく、取り組むものごと次第です。
「何回やればうまくいく」と分かっていれば、始める前から安心して取り組めます。その回数だけやればいいのですから……。
幸か不幸か、その回数は事前に分からず、また人によっても異なります。あなたとあの人とでは、うまくいくまでの時間はイコールではありません。
いつになればうまくいくか分からないから、停滞する時期が長く続くと、「本当にうまくいくのだろうか?」と疑心暗鬼になってしまいます。
なかには、やめてしまう人もいます。それは、本当にもったいないことです。もしかしたら、明日になればうまくいったのかもしれないのに……。
うまくいく日は、突然、やって来ます。その日が必ずやって来ることを信じて、うまくいくまでひたすら試行錯誤していく――。
それが、うまくいかない時期の過ごし方です。もしかたら、今のあなたは、その停滞の時期の最中にいるのかもしれません。