失敗から学ぶことは、本当に多いものです。「失敗は成功の母」と言われるゆえんです。
失敗したときは、「何がよくなかったのだろう?」と、原因の分析をします。それができたら、対策を考えて実行していきます。
成功するまで、それを繰り返します。もっとも、本当に学ばなければ、次に成功することはありません。
うまくいっているときは学ばなくていいのかと言うと、答えは、「NO」です。
むしろうまくいっているときほど、学ばなければなりません。
うまくいっているときは、忙しくなって時間が足りなくなります。
注文が殺到したり、次の展開を考えたり、いろいろなところからお呼びがかかったり、とにかくやるべきことがたくさんあります。
学ぶ時間がなかなか取れないのは、事実です。けれども、忙中閑あり。
ここで学ぶ時間を取る人と、そうではない人では、のちのち圧倒的な差がつくことになります。
学ぶのは、なぜうまくいっているのかという原因を分析したり、もっとうまくいくようになる対策を考えたりするためではありません。
それらは不要ではなく、学ぶ以前にやるべきことです。
本当に学ぶのは、古典や哲学といった人間の生き方を問うものです。
それらの素材には、本やテープ、CDがあります。どんなに忙しくても、スキマ時間に読んだり聞いたりできます。
もちろん、まとまった時間を取って学ぶことも可能です。
人間の生き方を問うものは、学んでもすぐに身につくものではありません。
すぐに身につかないからこそ、一刻も早く学んでいきます。
「忙しいのに、そんなまどろっこしいことはしていられない」
そんなふうに思って、学びをしない人は、必ず後悔します。
皮肉なことに、学びが必要になるのは、うまくいかなくなったときです。
うまくいかなくなったときに、ふるまい方や身の処し方を考えるようになります。そのヒントが、古典や哲学には、あります。
ある種の逆境に陥ったときに、「こういうことだったのか!」と腑に落ちるようになります。
自分の今後のあり方がハッキリと見えてきて、落ち込んだりやる気をなくしたりすることなく、再び行動していきます。
うまくいかないときは、必ず来ます。うまくいっているときほど学んでいく意味があるのは、うまくいかなくなったときのためです。
(朝の独り言☆)
今日は、凄く忙しい一日でした。夜は、イタリア皇太子の晩餐会に参加しました。各界の素晴らしい方々が来られていました。帝国ホテルでしたが、お料理は最高に美味しかったです。