お金をかけたほうが、有利――。依然としてビジネスにはそういう風潮がありますが、もちろん、すべてに通じるわけではありません。
お金をかけたからと言って、必ず成功するわけではないのは、そのとおり。反対に、お金をかけなくても、うまくいくこともあります(こちらも100%ではありません)。
お金がないなら「ない」なりに、成功する術はあります。ただし、何もしないでうまくいくことはなくて、なんらかの手立てを講じる必要はあります。
それが、「アタマに汗をかく」こと。
言い換えれば、知恵を出すこと。お金がない以上、知恵しか講じる手立てがないのも事実。アタマにたくさん汗をかいて、成功につながる知恵を出していきます。これは、誰にでもできます。
たとえば、交通機関がない、人里離れた奥地に、大量の温泉が湧いているとします。電車でも車でも行くのが大変だとしたら、何もしなければ、人はやって来ません。閑古鳥が鳴き続けるだけです。
多くの人に来てもらうために、豪華な施設をつくるのは、当然ながらお金がかかります。個人では難しいし、大きな組織を誘致しようとしても、二の足を踏みそうです。
「お金がないから、何もできないよね」と言っていたら、未来永劫何も変わりません。現状を変えたかったら、アタマに汗をかくこと。
温泉があるからと言って、ムリに「来てもらおう」とするのは、前時代の発想かもしれません。温泉を利用してもらう方法は、ほかにもあります。
たとえば、宅配で個人にお湯を届ける。あるいは都市のホテルに提供する。来てもらうのではなく、「届ける」ようにすれば、それほどお金をかけなくても、ビジネスとして展開できます。日本全国の人に温泉を利用してもらうことも、可能です。
もし届けてもらったお湯を気に入れば、実際に交通機関もない不便なところにわざわざ温泉に入りにくる人も出てきそうです。
お金をかけて豪華な施設をつくるよりも、ビジネスとしてうまくいくやり方ですが、それは、アタマに汗をかいて見つけていくもの。そこには、ビジネスをする「喜び」があります。
お金を使いたければ思い切って投入すればいいし、反対に、なくてもビジネスを展開することは可能です。どちらを選ぶのかは、その人次第。
ただし、お金よりもアタマに汗をかいたほうが、ビジネスをする喜びが高いのは、言うまでもありません。
(朝の独り言)
梅雨の時期には雨が少なかったのに、最近になり雨が多く湿気もあり、過ごしにくいですよね!感染も拡大してきましたから注意しなくては、と思います。よく 重症化しない、風邪と同じ、と話す人もいますが、症状は人によってかなり違います。やはり感染しないことです。
連休ですが、しっかり予防対策しましょう。