わずか100年という短い年月の中で、多くの人との出会いと別れがあります。その数は、イコールではありません。
昵懇になる人もいれば、噛み合わない人もいます。なかにはほんの一瞬、すれ違っただけで、2度と巡り会うことがない人もいるかもしれません。
誰といつどこでどのようにして会うのかは、予測がつかないところです。それは、天の配剤と言うべきもの。
「こんな人に会いたい」「こういう人と仕事をしたい」と思っても、なかなか出会わないものです。「こんな人はイヤだな」「こういう人とは仕事をしたくない」と思っていたら、本当にそういう人と出会ってしまうこともあります。
笑い話のようですが、それが人生です。「いい/悪い」を言っても、始まりません。
そうかと思えば、長年合わないでいて、ふと最近、「あの人はどうしているのかな?」と気にかけていたら、街中でバッタリ会うこともあります。久しぶりに会って、話の花を大いに咲かせて、楽しいひとときを過ごしたりします。
その一方で約束していたのに、ハプニングやトラブルがあったために会えなくなってしまうこともあります。その後もすれ違いが続いて、ずっと会えないままで、なかなか再会を果たせずにいたりします。
1つの出会いがあれば、ほかの別れがあります。1つの別れがあれば、別の出会いがあります。
いい出会いもあれば、よくない出会いもあります。いい別れもあれば、よくない別れもあります。
何がよくて何がよくないのかは、一概には言えません。1つ言えることは、どんな出会いと別れにも意味があること。
出会いと別れには、すべて意味があります。ほんの一瞬だけ話をした人との出会いと、ひと言も会話せずにサヨナラをしてしまった別れのどちらにも意味があります。
その意味はすぐには分からなくても、あとで必ず「そういうことだったのか」と理解できる日が来ます。
出会いと別れ。その繰り返しが人生――。その1つ1つに意味があります。今日のあなたの出会いと別れには、どんな意味があるのでしょうか。