人それぞれ思っていることや考えていることは、異なります。性格にも、それぞれ違いがあります。
その人が本当に思ったり考えたりしていること、あるいはその傾向が、内面です。それは、その人の本質でもあります。
外見からその内面を把握することは、至難の業です。「人は見かけによらない」とよく言われますが、それは内面を推し量ることが難しいことを示唆してもいます。
「こういうことを考えているのかな」と察して提案したら、「NO」と言われてビックリすることもあります。逆に、なにげなく言ったことに深く同意してきて、こちらが困惑してしまうことも「ない」わけではありません。
とは言え、100%把握することができないかと言われれば、それも「NO」です。外側に表れていることから判断して、「今、この人はこういうことを考えているな」「この人はこういうのが好きそうだな」という内面の一端をうかがい知ることはできます。
もちろん、正答率が100%ということもないです。それでもかなりの確率で推察することはできます。
どこで分かるのかと言えば、しぐさや態度。あるいは表情。たとえば、イライラしている人がいたら、貧乏ゆすりをしたり顔が上気したり眉間にしわが寄っていたりするものです。
落ち込んでいる人がいれば、その人は前かがみになっていたり溜息をついたりしています。
そういう傾向は、ほぼすべての人に共通しています。そのしぐさや態度、表情を見逃さなければ、内面をきちんと把握できます。
ちなみに、逆手にとることも可能です。怒ってもいないのに、貧乏ゆすりをして、相手に「怒らせてしまったな」とミスリードさせることも可能です。これは、「悪用厳禁」の部類です。
いずれにせよ、内面は必ずその人の外部にしっかり表れます。その人が本当に思ったり考えたりしていることは、すべて表面化します。
それをしっかり読み取ることができる人は、コミュニケーション上手、人間関係の達人になれます。
あなたは今日、相手の内面を読み取りましたか。しぐさや態度、表情から相手の思っていること、考えていることを把握できましたか?