2020.4.19.

ただの「通り雨」と思う、、、

多かれ少なかれ、人生には「自分の力ではどうにもならないとき」があります。そういうときにできることは、限られています。
それは、じっと耐えること。こう言うと、消極的な態度に映りそうですが、決してそんなことはありません。
耐えると言っても、「何もしない」のとは異なります。やるべきことをしっかりやったうえで、どうにもならない状態が解消されるのを待ちます。
どうにもならないときに、むやみやたらと動いたりするのは、かえって傷口を広げるだけです。事態をもっと悪化させることになりかねません。
そうかと言って、本当に何もしないのは、成長を放棄すること。できる範囲で、成長に寄与することをムリなくやっていきます。それは、一種の準備運動です。
状態は、日々変化していきます。いつかは必ず事態が落ち着きます。
そのときになって、いきなりスタートしようとしても、うまくいくものではありません。好スタートを切れるのは、事前に準備運動をしていた人。
どうにもならない状況下で事前に何も準備運動をしていなかった人がいきなりスタートしたら、最初のうちはよくてもそのうちに足がもつれて転んでしまいます。大ケガをする危険性さえあります。
その差は、事前の準備運動の有無。どうにもならない状況に置かれても、やるべきことは多々あります。
そのやるべきことをしっかりやっていた人が、状況が改善したときに、すぐに行動に移して好スタートできるようになります。
じっと耐えるは、積極的な態度です。いつになるか分からない、状況が好転したときに備えて、やるべきことをしっかりやっています。
こういう人がなぜじっと耐えられるのかと言うと、先が見えない状況をただの「通り雨」だと思っているから。
先が見えないながらも「たぶんこうなるんじゃないかな」と予測しながら、しっかりやるべきことをやっていきます。
通り雨は激しく降っていても、いつかはやみます。やむと分かっているから、降っているときにじっと耐えることができます。
どうにもならない状況は、ただの通り雨。そう思えば、状況が好転したときに備えて、しっかり準備運動に励むことができます。耐えながら、不安を感じることもありません。