2020.7.15.

やってみるから、「面白い」と分かる、、、

「あれ、意外と楽しい」「こんなにいいとは思わなかった」「好きかもしれない」……
 やる前は「イヤだ」「やりたくない」「興味ない」と思っていたのに、渋々でもやってみると、思いのほか「面白かった」という経験は、多くの人がしています。端的に言うと、食わず嫌い。
 ものごとを「先入観」で見ていると、どうしてもそうなりがちです。いい/悪いは別にして、多くの人が気づかぬうちにその先入観というワナにハマっています。
 その先入観は、自分の過去の経験によってつくられるのがほとんどです。過去に似たようなものをやってみて「面白くなかった」から、目の前にあるものも「きっと同じだろう」と類推してしまっています。
 それは、一面では仕方ないことです。過去に「面白くなかった」のは事実ですから、それが強烈であればあるほど、似たようなものに拒否反応を示してしまいます。
それは、似たようなマイナスの経験を回避させること。過去に「面白くなかった」と思ったものと同じようなものが目の前にあれば、「これもきっと面白くない」と、脳が先回りして判断してくれています。よく言えば、リスク回避です。
 似たようなものがあったとしても、まったく同じということはありません。目の前にあるものは過去に「面白くなかった」と思ったものと似ていても、実はまったく異なります。
それが、面白くないのか、そうでないのかは、実際にやってみなければ分からないことです。
そう、どんなものでも体験してみないと、その実態がなんであるのかは分からないものです。やってみたら「面白い」と感じるかもしれないし、「つまらない」と思うこともあり得ます。
やるもやらないも、自由。とは言え、先入観に縛られてやらないでいたら、面白いのかつまらないのか判定する機会も失います。
もし本当に面白かったら、先入観のせいで、その面白さを生涯知らずに生きることになります。
 やってみたところで、それほどの時間をとられるわけでもありません。面白いものに出合えるチャンスかもしれないのですから、やってみたほうがトクです。
 たとえつまらなかったとしても、「時間のムダ」だったとは言えません。1つの新しい体験をしただけ。話のネタにでもすれば、十分にモトをとることができます。