いいことが立て続けに起こる――。仕事もプライベートも、いつもこうありたいものです。
よくないことが次から次へと起こる……。仕事もプライベートもこうなってしまったら、目も当てられません。
前者は、好循環。後者は、悪循環。この2つの違いはどこから来るのかと言えば、運とか環境、出会いや縁、はたまたタイミングといったものではありせん。
その出所(由来)は同じです。好循環も悪循環も、起こすのは自分自身。
好循環はたまに他者がもたらしてくれることがあるように見えます。もっともそれは、一生懸命やっている当事者を「応援しよう」という人が現れるから、表面的にはそう見えるのであって、あくまでも出所はその人です。
悪循環の場合は、100%その人から派生したものです。こう言うと、「こっちのほうが運とか環境とかの外部に左右される」と反論する人がいますが、そうではありません。それは、極めて皮相的な見方です。
程度の差はあっても、よくないことは頻繁に起きます。そのとき素早くその出来事に向き合い、原因究明と対策の徹底を行えば、ほどなく解決します。
次によくないことが起こる「モト」を断つことになります。
ところが、「そのうちよくなるよ」「誰かがやるだろう」「手が空いたらやるか」と、向き合うことをせずにいると、小さかった火元がドンドン大きくなって、ほかのことに波及していきます。
なんでもなかったことまでが悪化していって、手の施しようがなくなります。そう、悪循環に陥っていきます。
悪循環とは、慢心や油断、無責任が生みだしたもの。外部の誰か/何かが火元を拡大させていったのではありません。その生みの親は、ほかならぬ自分自身です。
そのサイクルを止めるのも、また自分自身。よくないことの1つ1つに向き合い、原因究明と対策の徹底を行って解決していくしかありません。出来事の1つ1つを解決していけば、やがてすべて消火されます。
それは、悪循環のモトを断った瞬間です。
そのときあなたは気づきます。火元が自分自身だったことを……。
あなたは今日、よくないことに向き合い、原因究明と対策の徹底を行いましたか。悪循環のモトを断ちましたか?