2021.3.28.

よりよい未来を先取りする、、、

「未来をよくしたい」……
 こういうことを思ったり口にしたりする人は、たくさんいます。いい未来にしようという考えの裏には、「現状がよくない」という認識や、そこから派生した「このままでは未来もよくならない」という危機感があります。
現在がよくないから、せめて「未来はよくしたい」という切実な思いが、「変える」という行動につながっています。
月日が経ち、その未来がようやく現実になったときに「変える」行動をするのではあまりにも遅すぎます。始めるなら「早いほうがいい」ので、その行動を現在から始めるのは、理にかなったことです。
ここで冷や水を浴びせるようなことを言いますが、一足飛びに未来を変えようとするのは、やはり非現実的です。現在がよくなければ、未来がよくなるはずがありません。やはり「現在を変える」ことが、出発点であるべきです。
とは言え、現在を変えようとすると、例外なく壁にぶち当たります。
たとえ現状がよくないとしても、「変える」ことに抵抗感を持つ人が、想像以上にたくさんいます。
現在、メリットを得ている人はもちろんのこと、慣れ親しんだ環境を変えることに反発する人は少なくありません。また実際に未来がよくなる保証もゼロ。
それゆえに何もしないでいると、「未来がもっと悪くなる」と分かってはいても、「変えたくない」「変えるのは面倒」という気持ちから多くの人が現状維持を望むようになります。
このように「未来をよくしたい」と思っている人は、現在を変えられないで意気消沈したり挫折したりしてしまいます。それでは未来をよくすることは不可能なのかと言うと、もちろん、「NO」です。
未来のために「現在を変える」と言ってしまうと、抵抗は大きいので、とらえ方を変えるようにします。それは、「よりよい未来を先取りしてしまう」こと。
 現在よりはるかによくなっている未来を先駆けて実現させる――。こんなふうに言うと、聞いた人のほとんどが「面白そう」「楽しそう」と、興味を示し始めます。「変える」抵抗感も、かなり少なくなります。
未来を先取りしようとすれば、多くの人が現状を変える行動に踏み出すようになります。なぜなら現在よりよくなっている未来を少しでも早く体験したいから……。
あなたも、その1人に違いありません。未来を先取りするのは、現在を変えることです。