2022.2.5.

クレームがあるのは、悪いことではない、、、

顧客からのクレームは「ない」ほうがいいですが、ゼロにするのは限りなく難しいものです。「不可能」と言っても、いいくらいです。

「うちにクレームなんかありませんよ」

よく得意げにこんなふうに語る経営者がいますが、たんに気づいていないだけです。それは、実際に「クレームがないの」ではなく、顧客に見捨てられてしまったこと。

顧客がクレームを言うのは、もちろん商品・サービスに欠点や不満があるからですが、その一方で「もっといいものをつくってほしい」「もっとしっかりやってほしい」という叱咤激励でもあります。

欠点や不満の指摘が8割か9割。叱咤激励が2割か1割。それが、クレームの中身です。

逆に言うと、「クレームがない」のは、欠点や不満だけがあって叱咤激励がないことを示唆します。顧客からすれば、わずかでも「こうしてほしい」という気持ちもないので、「2度と利用しない」という結論に行き着きます。

ここから分かるとおり、クレームがないのは顧客のリピートがなくなることに直結するので、好ましいことではありません。決してそれは自慢すべきことではなく、むしろ青くなっていなければならないことです。

クレームとは、顧客からの「こうしてほしい」というリクエストです。100%応じられるわけではないにしても、真摯に受け止めなければなりません。

目の前の顧客からクレームを受けたときは、確かにいい気はしないものです。人間ですから、それは当たり前です。もしクレームを受けたときに「申し訳ありません」とアタマを下げて、「聞き流していればいいんだ」と思っているとすれば、顧客を減らすことにつながります。

やるべきことは、そのクレームの中から「何をどうすればいいのか」をしっかり見極めて、1つでも多く改善していくことです。

きちんと改善されていれば、クレームをした顧客は「ここは客を大事にしてくれる」と感じて、リピートするようになります。「雨降って地固まる」で、熱烈なファンになることもあり得ます。

クレームがあるのは、決して悪いことではありません。それは、顧客からの「ここは直したほうがいい」というリクエスト。

ある意味では、顧客がコンサルタントになって提言してくれるのですから、「活かさないほうがもったいない」と言えます。

(朝の独り言☆)
質問に対して「〇〇についてどう思いますか?」というのがあります。
人には それぞれの考えがありますが、決して自分のものさしをおしつけないことが大切だと思います。自分と相手の考えが違っていても、違いを認めた理解をすることです。僕はそのうえで 考えの一つとして伝えるようにすることをいつも心がけています。