「寒いですね」「本当に寒いですね」……
暦の上ではもう「春」になったとは言え、まだまだ寒い日が続きます。こういう挨拶をしている人は、たくさんいます。あなたもその1人かもしれません。
特にこの冬は、日本列島全体を寒波が襲っています。毎日のように記録的な雪が降っており、被害に遭われている方がいないことを祈るばかりです。
いくら寒い日が続くからと言って、そんな挨拶ばかりするのは、やはり考えものです。雪が降っていたり気温が低かったりしていても、「寒い」を連呼していたら、ますますカラダが冷えてきます。
もしあなたが誰かに「寒いですね」と言われたら、こう言ってみます。
「もう春が来ていますよ!」
立春を過ぎたから、そのように言うのが「いい」のではありません。
現実に「春」はもう来ています。
春一番が吹いたから、そう言うのでもありません。また気温が上昇しているから、「春になった」ということでもないです。
春とは、感じるものです。「梅が咲いた」とか「桜が咲いた」とか、自然の息吹で感じる人は多いですが、そもそもは自分自身が「春が来た」と実感するものです。およそ季節とは、そういうものです。
春は、山に来るのでも里に来るのでもありません。ただ1つ来る場所を挙げるとすれば、それは「ココロ」です。
あなたのココロに「春が来た!」と実感したその日――。それが、春になったときです。
どんなに雪が降っていても、また気温が低くても、あなたのココロに春がやって来れば、季節は変わっています。
多くの人が「まだまだ寒い」「今年の冬は長い」と感じていても、あなた自身にはもう「春」は訪れています。そう、あなたのココロの中に……。
あなたが「もう春が来ていますよ!」と言ったら、相手は「ええ、暦の上ではね」と言うかもいいかもしれません。そのときはこう言葉を返していきます。
「いいえ、もうすぐあなたにも『春』は来ますよ」
おそらく相手はキョトンとした表情をするはずです。そのときはこう言います。
あなたのココロにと――。その瞬間、相手のココロに春一番が吹いて、こうつぶやきます。
「あっ、本当だ。今、春が来た……」
(朝の独り言⭐︎)
女子500mは、小平奈緒さんが金メダルを獲得しました。期待されて金メダルを獲得する精神力は、素晴らしく感動しました。