2020.6.10.

ココロの目を持つ、、、

 自分自身の態度やふるまいは、当たり前ですが、直接、見ることはできません。見えないから自然にふるまえるのは確かですが、その逆に相手に失礼なことをしていても、まったく気づかないでいる恐ろしさもあります。
「何だ、この人は……」と悪印象を与えているのに、自分では「評価してくれている」と思ってしまうカン違いは、往々にして起こります。注意してくれる人が周りにいなければ、このミスマッチはずっと続くことになります。
 どんなときでも自分自身を客観的に見られるようにしたいものですが、カンタンではありません。それでは「不可能なのか」と言えば、それもまた違います。自分自身を客観的に見るようにするには、ある存在が必要です。
 それは、ココロ――。ココロに「自分を見つめる目」を持たせることで、あなた自身を客観視していきます。
 どうすればいいのかと言うと、ココロの中に「モニター室を設置する」イメージを持ちます。そこには、自分自身の行動の一部始終を24時間映している映像が流れています。
 そのココロのモニターで自分自身の行動をチェックします。別に24時間絶えず観察する必要はなく、気になったときに、「どういうふうにふるまっていいのかな?」と、チェックしていきます。
「ああ、なんかわざとらしいな」「独りよがりだな」「自然にふるまっている」……
 そのモニターを見れば、リアルタイムの自分自身の態度やふるまいを観察できます。それを見て、軌道修正したり改善したりしていきます。
 自分自身の行動をビデオで撮影してあとからチェックする方法もありますが、それはリアルタイムではありません。
 その軌道修正や改善を試みるのは、ずっとあとのこと。訪れた次の機会にせっかくチェックしたことを忘れてしまえば、撮影した意味もありません。
 ココロの目で自分自身を見るのは、まさに現在進行形。チェックして気づいた瞬間に軌道修正や改善ができます。
 ココロの目を持つのは、もう1人の自分があなたのコーチになるようなものです。自分自身をしっかり客観視することで、相手に好印象を残すことが可能になります。