「これを今週中にやってほしい」……
週の初めに上司から大量の仕事の処理を命じられて困惑してしまった……。おそらく多くの人が経験していることです。
「できるわけない。ムチャぶりだ」と、グチの1つや2つも言いたくなりますが、そんなヒマはありません。途方に暮れている時間も、正直に言ってもったいないです。
「『これくらいは余裕でできる』と思われているのだろうな」
そう都合よく解釈してやっていったほうが、得策です。もっとも、ほかにも自分自身が抱えている仕事もあるので、それを回しながら処理していくダンドリは欠かせません。
なんとか「ギリギリ間に合うかな」という目算をつけることができたので、自信と不安が混ぜ合わさったような気持ちでとにもかくにも取り組んでいきます。
こういう突発的な仕事の依頼を処理するにあたって、ダンドリはつけたほうがいいのは言うまでもないです。
またどこから手をつけるかによって、想像以上にスムーズに進むこともあれば、逆に難航してしまうこともあるので、経験がものを言うこともあります。
それ以外にもテクニック的なものがないのかと言えば、もちろん、あります。1つだけ挙げるとすると、コツコツとやっていくこと。
こう言うと、拍子抜けしてしまう人が少なくありません。なかには、「それはテクニックではありませんよ」と、わざわざ指摘する人もいそうです。
目の前にある大量の仕事は、たとえて言えば、高い山です。ロープウェーが敷設されていたりすれば、手っ取り早く登っていくことができますが、山が高くなればなるほど、そうした交通手段を敷設することができなくなります。
結局は、自らの足で登らなければ、頂上にたどり着くことは不可能。
たくさん仕事を抱えている状況も、同じです。自分自身が1つ1つきちんと処理していく以外に終わらせることはできません。そう、コツコツやる以外にほかはナシ。
もし途中で「疲れた」「飽きた」と中断してしまえば、終わる時間を遅らせてしまいます。これでは上司をはじめ、多くの人に迷惑をかけることになります。
コツコツ1つずつやっていれば、山積みされた仕事もいつか終わります。これ以外に「大量の仕事を処理するテクニックはない」と言っても、過言ではありません。