いつもいいのが、当たり前。悪くなるなど、もってのほか……。
これが何を指しているのか分かる人がいれば、敬意を表します。それは、コンディション。
答えを言えば、納得してくれるはずです。異論を唱える人がいるとすれば、ピントがズレすぎています。
ここまではほぼすべての人が同意してくれますが、この先は微妙です。
知らない、コンディションについては、多くの人が誤解していて、次の2つのことに顕著です。
1つは、悪化させないことのほうが大事であること。コンディションを「よくしよう」と躍起になっている人は、たくさんいます。その人たちに聞いてみたいのですが、よくしようとして、実際にあるのでしょうか。
おそらくよくしようと思いながらも、できないでいる人が圧倒的です。なぜならコンディションをよくするのは難しいから……。
カンタンにできるくらいなら、世の中はコンディションがいい人であふれています。よくない人のほうが多いのは、難しい証拠です。
だからと言って、「よくなくてもいい」わけではありません。よくするのが難しいから、まずは悪くならないようにします。それを続けていって、少しでもいい状態にしていきます。
悪くならないようにすることから始めるーー。まさに逆転の発想です。
もう1つは、本番とか大事な日に合わせてピークに持っていこうとさんからしないこと。
こういうトップレベルのアスリートがやるようなことは一般の人がマネしてはいけません。
やろうとすること自体が、無謀。強行突破してやれば、かえってコンディションを悪化させます。ロクな結果にならないことだけは言えます。
トップアスリートは、大会とか本番に人生をかけています。一世一代の大舞台に臨むから、そこにコンディションのピークを持っていきます。
やっていることのレベルが違いすぎます。
一般の人が目指すのは、いつも同じレベルのコンディションを維持すること。悪くはない、できればかなりいいレベルで一定に保っていきます。
そうすると、安定したパフォーマンスを出せるようになります。
意外と奥が深いのが、コンディションです。誤解している人が多いから、正しく理解しておくべきです。