2022.10.5.

ゴールがない旅を突き進む、、、

ゴール自体が勝手にドンドン先に移動してしまい、なかなかたどり着くことができない……。もしそういう旅があったら、あなたは出発するでしょうか。

目の前まで来たら、ゴールが勝手に移動してしまうので、いつまで経っても到着できずにいます。それがどんな旅なのかと言うと、「幸福」です。

幸福には、ゴールがありません。このことは、「幸福になれない」を意味するのではなく、あくまでも「点ではない」ということ。

 幸福とは、線。「今この瞬間だけ」「今だけ」という刹那的なものではなく、本来は続いていくものです。いいえ、続けていかなければならないものです。

 多くの人は、何かしらの目的や目標を達成したときに感じるのが、「幸福だ」と思っています。もしそうなら達成した瞬間にしか味わえないものであり、賞味期限が極めて短くなってしまいます。これでは「点」です。

 幸福とは、そんな線香花火のようなものではありません。もっと長く味わえるものであり、一生のうちで何度も巡り合えるものです。

 何かを達成するために、自分自身が真摯に努力することで得られる充実感、達成感、満足感――。幸福とは、そういうものです。

 何かを達成するために一生懸命努力している瞬間――。何かを達成しようとして努力しているものの、うまくいかずもがいている瞬間――。何かを達成したものの、「もっとよくしたい」と思って、さらに努力をしている瞬間――。これらすべてが、幸福。

 幸福とは、現在進行形――。一瞬しか味わえないのではなく、ずっとその状態でいられるものです。その意味でも、まさに「線」です。

「こうなれば幸福」というゴールらしきものはありますが、「もっとよくしよう」と思えば、さらに活動することになります。これが、ゴールが移動するということ。

その動いているゴールを目指して、なお突き進んでいきます。ゴールがないのは悲しいことでもつらいことでもなく、今日も明日も明後日も、いつまでも向かっていけるのですから喜ぶべきことです。いつまでも味わい続けることができるから、むしろ幸福のゴールなど「ないほうがいい」とさえ言えます。

 あなたは今日、ゴールがない旅を突き進んでいましたか。何かを達成するために、真摯に努力をしていましたか?

(朝の独り言)
すっかり寒くなってきました。暖房を少しつけたりしています。もう10月ですから、これからはもっと寒くなっていくのでしょう。
今週は、中村天風先生プログラム参加者で 全ての課題を提出した方とのランチ会を東京で行います。皆さん、積極的に課題を提出して下さり、沢山の方が参加し直接お会いできるので、凄く楽しみです。やはり 直接お会いできるのが一番ですし、何か伝えても伝わる深さが違います。
コロナも落ち着いてきましたし、皆さんも是非、会場に足を運んで学ぶようにされることをお勧めします。