「このくらいどうってことないですから」「全然大丈夫ですよ」「気にしないでくださいよ」……
誰彼かまわずに大盤振る舞いをしたり、過大なおもてなしをしたりする人がいます。
いわゆる「サービス精神」が旺盛な人です。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。
サービス精神とは、相手に喜んでもらいたいという気持ちです。それ以上でもそれ以下でもありません。
このタイプは、相手に喜んでもらうためなら、どんなことでもトコトンやります。
それこそ身を削ったり、睡眠時間を減らしたりしてまでやります。それがいいかと言われれば、「NO」に決まっています。
「なぜダメなのか?」と疑問に思う人もいそうですが、サービス精神を発揮すること自体が悪いのではありません。
それをするのは「難しい」と言いたいだけです。
相手に喜んでもらう。相手の役に立つ。
これは、当たり前のことです。また誰もがするべきです。その当たり前のことと、サービス精神を発揮するのは、違います。
サービス精神は相手にトコトン喜んでもらうことですが、自分に余裕があるときでなければできないことです。何より自分自身が楽しんでやるべきことです。
そもそも自分を犠牲にしてまで大盤振る舞いやもてなしをするのでは、意味がありません。滅私奉公とは違います。
相手にトコトン喜んでもらったけれども、自分自身が疲弊してしまった、あるいはかなり持ち出しになってしまったとしたら、本末転倒です。相手にも「こんなにしてもらって悪いな」という贖罪意識が芽生えてしまいます。
それは、相手に心理的な負担をかけることです。
自分を犠牲にするくらいなら、やらないほうがいいです。
ごくふつうに相手に喜んでもらうことをするので、十分です。相手も満足します。
時間的にも金銭的にも、そして精神的にも余裕がある人だけが、相手が喜ぶことを楽しみながらトコトンしていきます。
その人がサービス精神を発揮すれば、相手も大盤振る舞いやおもてなしをココロの底から楽しむことができます。
(朝の独り言☆)
今日は、小田原から戻りセミナーでした。素晴らしい方々が、全国から参加してくれています。明日も本気で、頑張ります。