何かを始めようとするとき、一気にことが進むわけではありません。うまく進むことは少ないから、石橋を叩いて渡る人もいます。そういうタイプのほうが多そうです。
別にそれが悪いわけではないですが、もったいなさは残ります。「もっとグングン行けばいいのに」と、大胆な人は残念に思ったりします。
どういうふうに進めていくのかは、人それぞれ。その人が「これだ!」と思ったペースで進めていくしかありません。
慎重な人に「もっと大胆に行け!」と言っても、できない相談です。その逆も同じ。
その慎重な人に積極的になってもらいたいとしたら、それなりの方法があります。と言っても、特別な方法ではありません。
誰でもできることで、ただ順番を変えてしまうだけです。それは、「ジャンプ・ステップ・ホップする」です。
ものごとを進めるときに三段跳びの要領で、よく「ホップ・ステップ・ジャンプしていこう!」と言われます。これは、意外と理にかなっています。
ステップは、片足でポンと踏み出して跳ぶこと。ステップは、前に進むこと。最後のジャンプが、両足で大きく踏み出して跳ぶこと。こうすれば、前に大きく進めます。
慎重な人でも、やろうと思えば、ホップ・ステップ・ジャンプはできます。いいえ、むしろ慎重な人向きかもしれません。
ジャンプ・ステップ・ホップは、やろうとすることは同じですが、順番を変えています。「最初にジャンプしてみよう」と言ってみると、それほど大胆には感じずに、案外すんなり受け入れやすいものです。
もっとも最初にジャンプするから、1歩目はこれまでより前に進んでいます。
その勢いでステップして、最後にホップすると、もしかしたら、これまでより倍近く距離が稼げるかもしれません。余力があれば、3歩目はホップではなく、ジャンプしてみてもいいです。
その場合、確実に長い距離を稼げます。
やる順番を変えるのは、心理的抵抗さえとれれば、誰でもカンタンにできることです。それでいて意外と大きな効果が得られます。
ジャンプ・ステップ・ホップなら、慎重な人でも大胆なスタートができます。少なくとも「大胆に行け!」と言うよりは、ずっとハードルが低い、また効果が高いやり方です。