新しい環境に移ったときは、誰もが戸惑います。それは、キャリアを積んだ人も、またそうでない人も同じです。
その新しい環境の何に馴染んでいけばいいのかと言うと、もちろん、人間関係。もっとも、その人間関係にどのように馴染んでいけばいいのかは、意外と分かりにくいものです。
「郷に入っては郷に従え」とよく言われますが、そのコツは、スピードを合わせること(よほど遅い場合は合わせることも難しいので、その環境自体に問題がある可能性が高いです)。
次に挙げる3つのスピードを合わせて、ついていけるようになれば、人間関係にも馴染めます。「何十年もいる」かのように、新しい環境に溶け込めます。
1つ目が、意思決定のスピード。意思決定のスピードは、置かれた環境によってまったく異なります。
意思決定のスピードについていけなければ、何も発言することもできず、いないも同然になります。逆に、そのスピードより速ければ、浮いてしまいます。まずは意思決定のスピードに順応できるようにします。
2つ目が、行動のスピード。行動のスピードも、環境によって大きく変わります。
そのスピードについていけなければ、足手まといになりかねません。反対に、そのスピードより速ければ、フライングしているということで、まとまりに欠けます。意思決定に続いて、行動のスピードも合わせていきます。
最後が、フィードバックのスピード。フィードバックも、環境によって取り組み方がバラバラです。
そのスピードについていけなければ、ほかの人に迷惑をかけてしまいます。一方、そのスピードより速ければ、先走りすぎてフィードバックが中途半端になってしまいます。このスピードを合わせていくと、「あ・うん」の呼吸が身につきます。
意思決定と行動とフィードバックの3つのスピード――。これらをすでにその環境にいる人たち合わせることができれば、バックグラウンドが異なっても人間関係もうまくいきます。新しい環境にもほどなくして馴染めます。
環境が変わるときは、何よりもスピードを意識すること。いろいろな人と会話をしてお互いを分かり合おうとするよりもはるかに速く馴染むことができます。
(朝の独り言☆)
キックオフセミナーでは、ミッションの重要性についてもお話をしますが、なぜ、多くの方がミッションの大切さに気づけないのでしょうか。何か問題が起きたときに、その問題を解決することに一生懸命になりますが、ミッションをしっかり理解していたら この問題は起きただろうか と考えていないからです。このようにミッションと連動してすべての物事を考えると、本当にすべてが上手くいくことに気づく時が来ます。きっとそうした時に、全てにおいてミッションなく人生の成功がないことを実感するのではないかと思います。