仕事ができる人に共通していることは、いくつもあります。その1つが、「スムーズな動きをしている」こと。こう言うと、「本当にそうですね」と、納得してくれる人はたくさんいるに違いありません。
ジタバタ、アタフタしている。あれこれ迷いながらやっている。休み休みやっている……。
そんなことをしている、仕事ができる人は1人もいません。いったん仕事を始めたら、最後までよどみなく一気呵成に仕上げていきます。
スムーズだからと言って、必ずしも器用であるとは限りません。なかには不器用な人もいます。
それでもジタバタもアタフタもしていないし、途中で迷って「どうしようかな」中断することもありません。やはり動きは、最初から最後まですっとスムーズです。
なぜスムーズに動けるのかというと、2つの要因があります。それが、まさに仕事をしっかりやるコツです。
1つ目が、ダンドリができている。この仕事をハイクオリティーかつスピーディーに仕上げるためには、どういう作業が必要で、それをどううまく配分すればいいのかが、事前にきちんと分かっています。意味のないことをまったくしていないので、必然的にスムーズに動いているように見えます。
やる前から100点満点に近いダンドリがイメージできているので、あとは実際にそれをやるだけ。そのイメージができるのは、知識・スキル・経験の積み重ねの賜物です。
2つ目が、楽しんでいる。どんな内容であれ、仕事そのものに楽しく取り組んでいます。やる気にあふれ、どんなこともテキパキと処理しているので、誰が見てもスムーズに動いているように映ります。
仕事ができる人は、特別なことをしているのではありません。誰もができることをしているだけです。
ただし、ほかの人以上にきちんとダンドリをつけて楽しみながら取り組んでいるから、圧倒的な結果を出しているにすぎません。その象徴が、スムーズな動きをしていることです。