「ああ、それは違うよ」「そうじゃないよ。なんか違うんだよね」「これじゃうまくいかないよ」……
自分なりにうまくやったつもりでも上司や先輩からダメ出しをされることがあります。それは、具体的なものから抽象的なものまで、さまざまです。
「これならいい。絶対にうまくいく。誰もが認めてくれるはずだ」……
一生懸命やってきたから、そのクオリティーには自信を持っています。思いがけずダメ出しをされたあなたは、とまどうかもしれません。
「なぜ分かってくれないんだろう。見る目がなさすぎる」……
そんなふうに相手を非難したくなったとしても、ムリからぬところです。同情の余地はありますが、あなた自身も過剰反応しすぎです。
「ダメ出し=全否定」ではありません。あなたは自分のやってきたことが却下されたかのように感じていますが、それは違います。
むしろ「伸びしろ」があるから、ダメ出しされている――。そうとらえるべきです。
あなたのやってきたことは、現時点で「パーフェクト」ではありません。それは、あなたも自覚しているはずです(もしパーフェクトだと思っているとしたら、ただのうぬぼれです)。
どんなに自信があったとしても、改善の余地はまだまだあります。あなたは「2、3個くらいかな」と思っているかもしれませんが、上司や先輩には「いくつか改善したほうがいい」と映っています。
それは、「あなたがダメだ」という意味ではありません。「いくつか改善すれば、もっともっとよくなる」と思っているということ。
その数が10も20もあったとしても、それらを改善すれば、劇的によくなるから、あなたに厳しく指摘しているだけのこと。
あなたにもっともっと伸びてもらいたいから、ダメ出しをしています。
ダメ出しとは、「改善したらもっとよくなる」と指摘すること。そう解釈できれば、上司や先輩からの厳しい言葉もありがたく受け止められます。
それを踏まえて改善すれば、クオリティーはもっとアップします。あなた自身もグーンと伸びていきます。