2019.1.21.

ツケを残さない、、、

「ああ、まだあれをやっていなかったな。今から始めると、終電コースになりそうだから。明日に回してしまおうかな」……

その日1日で、予定していた仕事が終わらない……。クライアントから急に呼び出しを受けたり、後輩がミスを連発したりしたら、そうしたことの処理を優先して、ついついやろうとしていたことをあと回しにしがちです。

その結果、その日のうちに終わらせることを断念して、翌日以降にツケを残してしまう……。もしかしたら、多くの人がしていることかもしれません。

ツケとは、本来はその日にすべきことを何らかの事情でやらずに済ませてしまった状態。その処理しなかったことは、いつかはやらなければなりません。

処理しなければ、あとで慌てふためくことになります。飲み屋の請求書が回ってきたときのように……。

確かにやむを得ない事情があって、1回ぐらい、あるいは1日ぐらいは、ツケを残すのは仕方ないかもしれません。1回あるいは1日分のツケを処理するのは、大変ではあっても、なんとかなります。

そのとき多くの人は、骨身にしみて「もう2度とツケを残すのは、やめにしよう」と痛感します。

もっとも、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」のとおり、数週間とか数カ月もすれば、ツケを残してしまい、再びその処理で大変な思いをすることになります。

なぜ「もうツケを残さない」と思ったにもかかわらず、再び同じ目に遭うのかと言うと、クライアントがわがままだからでもなく、後輩が未熟だからでもありません。

その原因は、あなた自身の「ツメの甘さ」にあります。

クライアントが急に呼び出すのも、後輩がミスを連発するのも、あなた自身の仕事のツメが甘いことに起因します。

きちんとクライアントと打ち合わせをして疑問点や不安を解消していれば、急に呼び出されることはありません。

またきちんと仕事の進め方をレクチャーしていれば、後輩がミスをすることもなくなります。

「最後まできちんと仕事をこなしていない」=「ツメが甘い」から、結果としてツケが残ってしまいます。

決して誰かのせいではありません。

誰かのせいにしている限り、ツメは甘いままで、ツケはいつまでも残ることになります。ツケを残したくなかったら、最後まできっちりやるしかありません。